悪い子7人目 ページ9
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｢よ〜し、まずは鍛刀だよね｣
面倒だな〜と思いながらも、あたしが政府の人だってバレないようにするため仕事は少なくともこなさなければならない
｢いくつ素材使うんだ？｣
｢ん〜、期間限定以外の刀は全振り揃ってるみたいだし
適当にほいほいってやるよ〜｣
刀がダブった時は人の姿を現さないのだ
そして既にいる刀に性能を上げるための素材となる
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｢んま、想定の範囲内だけどね｣
鍛刀部屋に着き、いざ刀を作ろうと思って素材箱を開けたら
何も入っていなかったのだ
｢あぁ……まぁそうだろうな、どうする？
これじゃ仕事が終わらないよな
あ、俺が集めてきてやろうか？｣
｢単騎戦闘は危険だよ、せめて部隊が組めるくらいの刀が揃わないと｣
｢だが、大広間にいたやつらはみんな傷だらけだったんだよな？｣
｢そうなんだよ〜中傷から重症がたくさんね｣
仕方ない、いったん戻ろうと部屋を出ようとしたその時
｢よっ、見習い、仕事か？｣
傷だらけの薬研がいた
そして鶴丸に気づいた薬研が見開き
｢…あ、あんた、鶴丸の旦那か…？
もしかして鍛刀出来たのか！？｣
｢……えっと…薬研さん…でしたっけ？
すこし、離れに来てもらってもいいですか……？｣
離れに戻らないと素で話ができない、そう思ったあたしは薬研を離れに連れていくことにした
大丈夫、この薬研はまだ自分の意思がある
部屋に入ったそうそう斬られることはないだろう
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｢__なるほどな｣
全部話した
あたしが政府の人間のこと
見習いの振りをしてここの本丸から審神者を追い出すこと
鶴丸はあたしの相棒ってこと
｢しっかし、成人しててもあんまり子供と変わらないやつっていたんだな
まるで俺の兄弟みたいだ｣
｢まぁね〜おかげでうま〜く仕事していけてるよっ｣
｢というか、俺に話してもいいのか？
もしかしたらお前さんの命を狙いに来たのかもしれないのに｣
｢平気平気、この仕事についてはベテランなつもりだから
見極め力はある方だと思うんだ〜｣
そしてあたしは薬研の手を握り
怪我を治して体の中に取り込ませてあったあいつの神気を上書きした
｢はい、これで君も共犯者だよっ｣
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作者名：かや | 作成日時：2019年5月9日 0時
