東京喰種で！短編集！２ (ページ14)

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梟を倒した時に彼は義足になった。
「これくらいへっちゃらです。篠原さんの分も僕が働きます！」
「什造ならすぐ特等になれるよ～」
「お風呂の時は義足は外すの？」
「一緒に入りたくないです...」
「あたしは什造の過去の全ても義足も気にしないよ？あたしが一緒に入りたいだけ！入ろーよ」
「Aだけ...特別ですよ」

あたしは髪から体も丁寧に洗ってあげる。
彼の内面は責任感でいっぱいで無邪気さは減った気がする...お菓子好きは変わらないけど。

それから数年して鈴屋班ができ、彼は班長になった。
そんなある夜、突然言われた。
「僕はAの望む様な男ではないです。でも男だから、Aさえ良ければ...僕が特等になったら結婚してくれますか？」
「最強の男に守られるのは、女の子の夢だよ。お嫁さんにしてね？...でも他の女の子に興味はないの？」
「ないです。持って欲しいんです？」
「...嫌かなっ」

普通の男になれなくても、什造は男の子だ。
結婚の話をしたからだろうか。
寝る前にキスし舌を絡めてきた...そして体に触れてくる。
「手で触られても気持ちいいです？」
「うん...什造はして欲しい事ないの？」
「Aのいろんな顔が見られたら、満足ですよ」
指がいろんなところを刺激すると反応する体と吐息。
「Aは可愛いですね」
「今日はどうしたのっ？」
指がそこを掠めた時、体を反らせ痙攣した...
その指をニコニコ眺める什造は、おもちゃで遊んでる子供に見えてしまう。
また深くキスをして満足気に聞く。
「A良かったです？...結婚してくれます？」
「什造が満足できるなら、あたしはしたいな...」
嬉しそうに赤い目で見つめる。

「ねぇ、そんないやらしい事誰に教わったの？」
「それは...内緒です！秘密！」
「什造から...誰かに聞いたの？」
「そうです...」
無垢な什造に、こんな事教えるヤツは一体誰なんだろう...
そもそも男ばかりのCCGだからそんな下世話な話もするのだろう。
いや...働いてて聞いた事もないけど...

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後日、鈴屋班に差し入れを持って遊びに行った。
半井くんに声をかける。
「ねぇ、半井くんはっきり聞くけど...什造に男女の関係教えた？」
「いえ、してませんけど...たぶんミズローですね、しばいてきますっ」
「いや、別にいいんだけどね...什造も男の子だから。でもきっと半井くんの方がちゃんと教えてあげられるんじゃないかと思っただけ？」
「はぁ。面倒だけど聞いてみます」

その後ミズローは半井くんに殴られた。