東京喰種で！短編集！２ (ページ10)

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法寺さんまでああなるなんて、お酒はすごいな。

什造くんは大丈夫なんだろうか...篠原さんを探す。
あ、いたいた！
「篠原さーん！什造くんどうしました？」
「あれさっきまでここにいたんだけどな～？あいつお腹いっぱいになると、特に夜は寝るの早いんだよ」
「ちょっと探してきます...」

一周してきたけどどこにもいなかった。
まぁ、19だからお酒の席なんてつまんないだろう。

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「篠原さん、什造くん帰っちゃったかもしれないですね。残念です...」
「今ね、対策2課の丸手さんの昔話しを聞いてたんだよ。君もいつかお世話になるかもしれないし、聞いていくかい？」
「...じゃあ、少しだけ！」
「丸さんは恋人は居たんだけどね、入局してすぐ別れちゃって...それからずっと愛車のバイクが恋人なんだよ？」
笑いながら話す篠原さん。

あたしもこの局で殉職か独身で終わるのだろう。
勉強のために聞いてみた。

「いやな～、その恋人は同級生でな。CCGに入るのも反対されてな、みんなそのくらいあるだろ？でも俺は押し切って入局は許してもらえたんだよ～。でも喰種狩ったり休みは愛車でツーリングに行くだろ？バイク売れって始まってよ～。俺のハーレーは相方だから売れないって喧嘩になっちゃったんだよな...今考えれば、出世したらまた買えばよかったんだけどな～。あれ以来恋はしてねぇな～...」
「マルさんもう一生バイクが恋人ですね？」

あれ、なんかこの話...再三聞かされたぞ...
あたしがアカデミーに入る時にも、入局する時にも...

「あーーーー！」
あたしが立ち上がると特等達もその席の全員が注目する。
「その恋人の名前は、碧ですね！斎さん！」
「あれ？この話前もしたか...！？ってお前誰だ？」
「初めまして、A碧の娘の、A2等捜査官です...その話続きありますけど、聞きたい特等さんは挙手をっ！」

局長含め、5人が手を挙げる。

「実は恋人の碧さんは、お腹にお子さんが出来てたんですよ。大切な話をしようとしても、仕事だツーリングだと話す機会がなく、斎さんをばっさりクインケで捌く様に捨てて、実家に戻りシングルマザーになったという！これは～元恋人の斎さんも知らないとっ！母はこの間申しておりましたっ！て事で、会いたくないクソ親父を発見したので、AAは本日を以てCCGを退局させて頂きます。折角、局長もいらっしゃるので！篠原さん、お世話になりました。有馬さんに挨拶したら、辞めて帰ります」

局長の吉時さんは爆笑していた。