出発 ページ5
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まだ夜が明けない時間
メノウとクレハの会話がやんだ数時間後
「ゲホゲホッ…ゔっ…！」
水道の蛇口から勢いよく流れでる水の音
わずかに下に溜まる水は上から落ちる赤色の液体を薄く染めて暗い穴となっている管の中にに落ちてゆく
「はぁ…はぁ…！」
簡素な洗面所に顔を突っ伏すように立ち、咳き込んでいたのはのはメノウだった
(今日は主達がシャボンディに行く…
絶対にこれがばれては恩返しができない…！)
ぐいっと口から流れ出ていた血を荒々しく手の甲で拭うと蛇口を閉めていつもの服装に着替える
メノウの着るものは一見ワノクニの着物の服装だが、振袖はなく下の丈も膝上を裕に越すものを着ていた
ギュッ
「……」
帯留めを留めると黒い二の腕から手首までしかない薄いアームウォーマーをつけようと始めに左手を出した時、さらりと黒の髪とは別に“白い髪”が肩から落ちて目を向けてしまった
「ーーーーっ！！」
(やーいもののけやーい！)
ふと思い出してしまった幼い頃のこと
思わず目をきつく閉じ、歯をくいしばる
「…私は天竜人に唯一買われた“人”
…もののけなんかじゃない…」
そう言ってゆっくりと薄いアームウォーマーをつけようとした左手で“黒い髪”をクシャリと撫でる
「これは病気だ。母の遺伝でなったんだ」
無意識にギリッ…と左手に力が入ると“黒い髪”は左手に引き込まれるようにずれる
そしてずれた所から先ほど垂れ出てきた“白い髪”が現れた
コンコン
「メノウ様、そろそろ準備をして下さい」
「！…はい、すぐ行きます」
扉から聞こえた黒のスーツを着た人かしたノックの音に反応し慌てて白い髪を黒い髪の中に押しこむと再度着替えに取り掛かった
ーーーーーーーー
外で待っていたのはいち早く来ていたクレハだった
メノウが来たのを見つけてさっきの厳しい顔つきからやや心配そうな顔になった
「…お前、大丈夫か？」ボソ
「朝の第一声がそれか、飽きないもんだな」ボソ
悪態をつくメノウに悪かったな…と言うだけだった
丁度天竜人達3人が来ると恭しく挨拶をし、また厳しい顔つきになりそれ以上は話さなかった
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華月(プロフ) - タピオカさん» お褒め頂きありがとうございます！！ファンタジー小説を読んでこういう書き方が分かりやすいのかな？と試行錯誤してます。これからもよろしくお願いします！ (2015年8月25日 20時) (
レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ - 文才がすごいですね、尊敬します！更新ファイトです！ (2015年8月25日 20時) (レス) id: 5d4b1ab893 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - misyou.goさん» おお…ナルトの作品だけでなくワンピースの作品まで…！本当にありがとうございます！頑張ります！ (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go(プロフ) - この小説面白いです！！更新頑張ってください！！ (2015年8月6日 15時) (レス) id: 38e98ebc28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華月 x他1人 | 作成日時：2015年7月12日 23時
