オークション ページ11
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「メノウ、お前は観客席の後ろで待機しておけ」
「御意」
無事目的地にたどり着きロズワード聖とシャルリア宮は(兄であるチャルロス聖に悪態をつきながら)先に会場の中に入っていった
「しばらく外で待つが、そこを動かないようにな」
「…」
いつか人攫いに遭いロズワード聖に飼われた船長の1人、ジャンパールに言い聞かせるように言うと静かに会場の扉に向かって足を運ぶ
「…何故、お前も行く？」
不意にジャンパールがメノウに声をかけ、それに反応して足を止める
「俺もそうだが…お前にとっても、余り好きじゃない場所だろう…？」
「……」
メノウはジャンパールの問いに答えず黙ったままその場から離れた
ギィィイ…
閉められた大きな重い扉を押し開けたその隙間から会場に入った
《えー皆様、長らくお待たせしました！
これより毎月恒例、1番グローブヒューマン大オークションを開催したいと思います！》
会場に入ってすぐにアナウンスが流れる
天竜人に飼われてから何度も聞いたセリフなのに、慣れるどころか徐々に違和感を感じるようになっていた
__ズキッ
「ピクッ)…」
体の所々から襲った鋭い痛みわずかに下まぶたが引きつられた
(薬の効果が切れかけてるのか？)
今日もいつもの時間に服用したなら、あと2時間程は大丈夫なはずだ
(同じ薬をずっと飲めば体に抗体ができて効きにくくなるとクレハは言ってたが…)
…とにかく、この会場で何かあった時、主達に被害が遭わぬよう警戒しておかなければと常に肌身離さず持っている刀を持つ手を軽く握った
ーーーーーーーー
「何ダァ？あのガキ」
扉の近くにいた図体の大きな男はメノウの登場に目を向ける
政府に懸賞金をかけられているキッド海賊団船長、ユースタス・“キャプテン”・キッドだ
「恐らく噂の天竜人の飼犬だ」
「何だそりゃ」
同じく懸賞金をかけられている殺戮武人、キラーの発言に首を傾げる
「天竜人の用心棒として動く奴らのことだ
以前は多くいたものの、自 殺する者が増えて現在数人しかいないとか…」
「ハッ！決められた人生を歩むより自分の自由の為に死ぬとはいい判断をする奴らだ
じゃあそこにいる奴は死に損ないというわけか」
キッドの言葉にキラーは相手の神経を逆撫でするようなことを言うな！と叱咤する
キラーは心配になってメノウを見るとわずかに下まぶたが引きつらせただけだった
ヒューマンオークションはまだ始まったばかり
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華月(プロフ) - タピオカさん» お褒め頂きありがとうございます！！ファンタジー小説を読んでこういう書き方が分かりやすいのかな？と試行錯誤してます。これからもよろしくお願いします！ (2015年8月25日 20時) (
レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ - 文才がすごいですね、尊敬します！更新ファイトです！ (2015年8月25日 20時) (レス) id: 5d4b1ab893 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - misyou.goさん» おお…ナルトの作品だけでなくワンピースの作品まで…！本当にありがとうございます！頑張ります！ (2015年8月6日 18時) (レス) id: f42ef30e33 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go(プロフ) - この小説面白いです！！更新頑張ってください！！ (2015年8月6日 15時) (レス) id: 38e98ebc28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華月 x他1人 | 作成日時：2015年7月12日 23時
