愛し、愛されたい (ページ22)

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ドフィが海軍本部に行き、すれ違うようにロシーが帰ってきた。

ラナ｢ロシー！おかえりなさい！｣

ロシーに思い切り飛びつくと、ロシーは優しく受け止めてくれた。

ロシー(わざわざ出迎えてくれたのか？)
ラナ｢そうだよ、全然会えてなかったからすぐに会いたかったの｣

ロシーはある時から喋れなくなってしまったため、紙に書いてでの会話をしている。紙に書くため、多少間が生まれてしまうがどんな事を書いてるのかという予想するのが楽しかったりする。

ラナ｢これから私の部屋に行って久しぶりにお話しない？｣
ロシー(もちろんいいさ)

部屋に向かうまでもロシーと話をした。会えなかった分、話したいことが沢山ある。

ガチャ

ラナ｢ソファに座ってて、コーヒーの用意するから｣

ロシーはソファに座り、タバコを吸った。とても疲れているようだった。

コト…

コーヒーを置き、ロシーの顔をまじまじと見た。

ラナ｢お仕事お疲れ様、化粧落とす？｣
ロシー(あぁ)

化粧落としをロシーに渡し、ロシーが化粧を落としているとこを見る。やっぱり私は化粧をしていないロシーが好きだ。

ラナ｢ふふ、やっぱり化粧してないロシーの方が好きだな。……クマ酷くなってない？｣
ロシー(ラナもクマできてる)
ラナ｢……最近寝れなくて、でもロシーよりはマシだよ｣
ロシー(そうでもない)
ラナ｢そんな事ないもん。それに、なんかすごく疲れた顔してる……｣

ロシーの顔を触り、優しく撫でる。ロシーは顔を触っても嫌がらない。見た目はいかつい男性だが、中身はまだ大人になりきれてない所がある。過去が影響されているんだろう。
大の大人が甘えてる様で、なんだか可愛らしい。

ロシー(今回の仕事は大変だった)
ラナ｢………私にも手伝えることがあったら、みんなの負担が減るかな｣
ロシー(その気持ちだけで十分だ)
ラナ｢ロシーは私に甘いなぁ｣
ロシー(ラナも俺に甘い)
ラナ｢当たり前でしょ？大事な家族だもん｣

ロシーはふっ、と笑った。
それまで疲れていた顔をしていたので、久しぶりに笑った顔を見てなんだか安心した。

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