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1 リアルフォロワー診断。 ページ5

「リアルフォロワー診断!」


今から三分だけ、フォローを解除できるようにされた。


だが、フォローを外しただけで僕らにはなんのデメリットも…







「あ…そうそう、ちなみにここにる皆さんはフォロワーの数が0人になったところで即死亡(ゲームオーバー)ですのであしからず」



前言撤回。命に関わるデメリットでした。



「そ・れ・で・は…カウントスタァァアァトォォォ!!」



スマホの画面を見ると、みるみる減っていくフォロワー。あと二分五十秒ほどあるのに、0人に達するまで分もかからないほどだ。



あと残り130人。


バタリ。と、どんどん倒れていく人々。


絶望している人、その中に安心している人も何人かいた。多分残ってくれるフォロワーがいたのだろう。


人の心配をしているうちにどんどん減っていくフォロワー。


あぁ、ここで終わるのかな…。あと十人、そう思ったときに、残りの一人でピタリと減るのが終わった。


『え……え?なん…で』


電話の着信音が聞こえた。相手はまたもや柴崎だった。


『しば……さ、き…?』


「A様…。この柴崎は…最後っまで…!!」


泣いているのだろうか。まぁ、そうだろう。"僕"という呪縛から解き放されず、死ぬまで僕と一緒なのだから。


彼奴にも家族がいる。優しい嫁、可愛い二人娘。そんなやつの自由を俺が奪っているのだから。


『……ずして』


「へ……?」


『柴崎。僕のフォロー外して』


「__!!それはできません!この身を最後までA様に尽くすと決めたのです!絶対に」


『いいから外して…僕からの命令だ』


久し振りにどでかい声をだした。


周りの人は驚いて目を見開き、僕の方を見ている。



『だけど…。残り時間ギリギリまでは残ってて…?』



頰に一筋の涙が零れおちる。いつ振りだろうか、泣いたのは。それ程、命の危険を今感じているのだろう。


「……はい。わかりました」


プツリと電話が切れた。

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作者名:なつお | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年7月30日 23時

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