【男主】黒い水槽の白い魚【リアアカ】 (ページ3)

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『___…。どこ……此処』

意識が戻ったのか、ハッとしたら見覚えのある空間に居た。

良く見る広告にアイコン、そしてオブジェクトもリアアカをやっている人には見慣れた景色が俺の眼には写っていた。

「見て…ステージに人が…」

誰かの声で辺りを見回すと、真正面にあるステージに人のようなもの。が一人立っていた。

「はいどうも～～みなさんお馴染みマスコットキャラのマーブルです。

一体何がどうなっているかというと…」

マーブル、と名乗るもの。でもその姿は本物のマーブルだった。あの表情も、チャームポイントも。何かも同じだった。人、という事以外は。

「リアアカに夢中になっている皆さんの脳をリアルアカウントの中にに閉じ込めたのですよ！！」

は…？

最初は言っている意味がわからなかった。

隣のやつらは皆テンパっており、返せ！や、マーブルを罵る言葉を言っている奴らもいた。

でも、彼奴を見てわかった…。絶対危ない奴だと。

緊張していると、急に電話の着信音が一斉に聞こえた。僕のにもきていた。相手は柴崎。

『もしもし、柴崎？どうしたの？』

「A様！ご無事でしょうか。貴方様の身に何か起きると思うと心配で…」

『そんな事はいいから早く要件』

「は、はい！A様、驚かないで聞いてください。あの、マーブルと言う奴が言っていた事は多分本当だと思います」

「貴方様のいるところは今、大広間のテレビに映されております」