part6 貴方side ページ13
「ほんと、うってつけの場所だ。」
「何でこんなラチられやすいとこに来るかねぇ?」
そういわれて、声の方へ向くと、今時古い着崩しの、学ランを着た男が3人立っていた。
それを見ていたカルマが、相手を挑発する。
………おいバカ、相手が他にいるかもしんないのに挑発してどうすんだよ。
そんな私の思考など読んではくれずに殴り始めた。……まぁ、加勢してもいいかな。
そう思った私は、殴られかけてたカルマの後ろにいる男に回し蹴りをかました。
『後ろ気を付けてよ。つか、何挑発してんだバカ。』
カルマ「そういうAこそ、思いっきり回し蹴りしたくせに」
『楽しそうじゃん?』
『みんな固まっといてね?間違っても近づいちゃダメ。杉野達は、守っておいてね。』
『せいぜい楽しませてよ。お兄さん達?』
ちょっと形のいい男を一対一で相手してたけど、もう一人を忘れてしまっていたらしい。
女子二人の悲鳴が聞こえ、反射的に振り向いてしまい、頭を殴られ、気を失った。意識が薄れる中、目に入ったのは、手を伸ばすカルマと、殴ろうとしている男だった。
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カエデの話し声が聞こえて、目を開けると、捕まれていたカエデ。
ハッとして、拘束を解き、カエデの方へ向かった。
『大丈夫?』
「Aは?」
『へーき』
そんな、会話をしていると男が聞いてきた。
「お前、どうやって縄をとったんだ?」
『あんたの頭じゃ話しても無駄だね。』
「んだと!?」
そう言って掴みかかってきたが、そっちの方が好都合。数少ないバカどもを全滅するために、もう一度私は、立ち上がった。
しかし、あと少しと言うところで、さっきの傷が痛み、相手の攻撃を避け損ねる。
それによって、私は、捕まり古びたソファへと投げ飛ばされた。
「大したことねぇな」
『そんなにボコられてるくせに?』
「そんな口叩けるのも今のうちだぜ?いいことしようや」
『あんたの頭にどんないいことが浮かんでんのかなぁ?』
「ふん。わからねぇなら教えてやるよ。」
そういわれ、上に羽織っていたカーディガンを剥がされたとき、自分がどんな状況かを理解した。逃げようにも相手に馬乗りになられちゃ抜け出せない。
来る行為を見たくもなく、目をつぶったとき、ドアの開くような音がした。
ドアの方を向くと、渚達。
…………遅いじゃん。
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リリィ - 分かります。私も寺坂の“え?あ、うんまだなの!?"好きですww (2020年12月28日 13時) (レス) id: b7c72524e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロネコ(プロフ) - ハクトさん» すみませんm(_ _)mご指摘ありがとうございます。 (2020年7月19日 16時) (レス) id: 8963eb5752 (このIDを非表示/違反報告)
ハクト(プロフ) - 急にすいませんが設定のとこにあるカルマのところ〇〇の彼女になってます (2020年7月19日 12時) (レス) id: d523bafe46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロネコ | 作成日時:2020年3月17日 21時