最強カップル！？4 (ページ15)

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part9　貴方side ページ15

そのあとも烏間先生は体に巻き付いた鎖を引きちぎったり、炎のなか猛ダッシュとか…
おまけにナイフを歯でおさえる辺り
…人間ですか？って確認したくなる。

角から近寄る死神の殺気を察知して隠れる烏間先生

死神「正直見くびっていたよ烏間先生。」

銃を持ち、スーツについた煤などをはらい落としながら答える烏間先生

烏間「…まるでトラップの見本市だった、多彩なもんだな」

死神「人殺しのスキルを身に付けたらね、片っ端から使いたくなるのが殺し屋の性さ」

と、後ろから発砲され頬を掠めた烏間先生

死神「ちゃんと当てなよイリーナ」

銃を烏間先生に向けるビッチ先生

ビッチ「ごめんね、次はちゃんと当てるわ」

ビッチ先生を見ず銃口を向ける烏間先生

烏間「…死ぬぞ、イリーナ」

ビッチ「死ぬなんて覚悟の上よ、アンタには理解できないだろーけど。
死神(カレ)は理解してくれた。"僕とお前は同じだ"…って」

死神「そうだね、昔話をしてあげたっけ。
テロが絶えない貧困のスラムに生まれ、命なんてすぐ消えるあやふやな世界。信頼できるのは金と己がスキルと"殺せば人は死ぬ"ということだけ」

挟み撃ちにされている烏間先生はちょっと厳しそうな表情を浮かべた。

死神「イリーナなら、僕の気持ちをわかってくれる。たとえ…僕が君を捨て石に使おうとね」

タブレットをとりだしなにかを押した死神

……その直後

大きな衝撃音

そのあとに写ったのは瓦礫の山
烏間先生だけでなくビッチ先生の姿さえ見えなかった。

死神の方へいく道を塞いだんだろう
死神は信頼していたビッチ先生を捨て駒に使い、自分は先へ進むというのか…？

たとえ裏切ったとしても、私にとっては大事な人のうちの一人。
そのビッチ先生を捨て駒にするなんて…

…許せない…

殺せんせー「烏間先生！！モニターを見ていたら爆発したように映りましたが大丈夫ですか！？イリーナ先生も！」

烏間「……俺はいいがあいつは瓦礫の下敷きだ」

「「「『！！』」」」

烏間「…だが構っている暇はない、道を塞ぐ瓦礫をどかして"死神"を追う」

しかし、それを止めたのは…

陽菜乃ちゃんだった。