最強カップル！？4 (ページ32)

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part7　貴方side ページ32

シャチの戦闘値は、私とカルマを合わせてやっと対等に闘えるぐらいなのに、片方が闘えなくなったら明らかに不利。

『…っふざけんな！！』

私の抵抗も空しく、シャチは話を続けた。

シャチ「それになぁ～俺は夜神カルマとちょっと話がしてぇんだよ。」

…話？

カルマ「話ってなに？俺はお前と話すことなんてないんだけど。」

シャチ「お前になくても俺にはあるんだよ。丁度、お前(カルマ)とこいつ((美崎)が、紅血の契約をしてるって分かったしな。
それにお前ら恋人同士なんだろ？」

……それがなに…

シャチ「皇妃の血はヴァンパイアの理性をぐちゃぐちゃにする。
その血に侵されたら吸血欲も恋愛感情だと錯覚するんだ。
夜神カルマ、お前のその感情は本当に恋愛だと言いきれるか？お前は皇妃の血に侵されててこいつのことは何も思ってねぇの？」

と言うシャチの表情は

"きっと血の方だろう"

と考えているのが見え見えだった。

…カルマは……何て答えるんだろう…

カルマ「俺は、例え血が皇妃じゃなくてもAを好きになってる。それは、Aの血だけに気持ちがある訳じゃないから。
確かにAの血が美味しいのも1つの魅力。でも、それだけじゃない。
何でも1人で背負い込もうとするのも、１つのことにここまで一生懸命になれるところも、単純なところもホントは誰よりも優しくて誰よりも周りのことを考えて自分を犠牲にしているところも…全部こいつの魅力。
……俺はこいつ自身が愛しい。」

シャチ「……ちっ。まぁいい、俺の目的はお前らを殺すこと。一人一人地に倒してやるよ。」

すると、私が拘束されたような鏃をまた具現化した。
けど、今回は鎖がついておらず刺す専用みたいな。

そして、凄まじいスピードでカルマに向かっていった。

速すぎるスピードにほとんど避けられず手足に容赦なく刺さる。

そのまま地に膝をつくカルマ

『カルマ！？』

シャチ「何だよ呆気ねーな。まぁ、胴体に刺せばお前は硬化して治せるが手足だと厳しいよな。要するに弱点ってわけだ。」

地面に倒れて起き上がらないカルマの頭を鷲掴みにしカルマの足が地面から浮いた。

シャチは具現化した鏃を変形させ、大きな剣をつくる。

そのままカルマに振りかざそうとした

私は次に起こる出来事を見たくもなく目を閉じ叫んだ

『カルマッーーーーーーーーー！！！！！』

次に聞いた効果音は何かを切り裂いた音ではなく、いつも自分が使っていたものの聞き慣れた発砲音だった