最強カップル！？3 (ページ6)

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10話　貴方side ページ6

私たちの秘密が1つバレてあとが怖い。
そんな思いを抱えながら、始まった2学期。
1学期よりも私としてはキツいものになりそうである…

そして始業式の後半。

「……さて、式の終わりに皆さんにお知らせがあります。今日から3年A組にひとり仲間が加わります。昨日まで彼は…

E組にいました」

『っ！？』

"E組にいました"という言葉に驚きを隠せなかった。誰が？どうして？そんな疑問が頭に浮かんだ。

そして、ステージに現れたのは

『竹林…？』

竹林は、私たちを見ることなく、淡々と原稿を読み始めた。

竹林「僕は…4か月余りをE組で過ごしました。その環境を一言で言うなら……地獄でした」

竹林の発した言葉に言葉を失った。その言葉はまるで、私たちを否定するような言葉だったから。

でも、それが竹林の本音だとは思えなかった。

竹林「…二度とE組に堕ちる事のないよう頑張ります。……以上です」

私たち(E組)が呆然としている中、本校舎からの歓声の声が聞こえた。それを向けられた竹林も満足そうな顔をしていて頭が追い付かなかった。

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放課後

通りかかった竹林に前原が声をかけた。

磯貝「説明してくれないか？なんで一言の相談もないんだ？」

それから奥田っちも問いかける。

カルマ「分け前いらないんだ竹林。無欲だね？」

『百億あったらとりあえず何に使おうかな～？』

カルマ「Aちょっと黙ってて」

『彼女に黙ってってなんだよ』

思ったこと口に出しちゃいけないんですか？

竹林「せいぜい十億。」

『え？』

竹林「僕単独で100億は絶対無理だ。僕の力で担える役割じゃあ分け前10億がいいところだね。」

竹林の家は、代々病院を経営しているらしく、竹林の家族にとって10億という金は、働いて稼げる額らしい。

竹林「君たちの暗殺がうまくいくことを願っているよ。」

そう言って立ち去ろうとする竹林を止めたのは渚だった。

渚「待ってよ竹林くん！」

そして渚を有希が止めた。

有希「やめてあげて、渚くん。家の鎖ってすごく痛い場所に巻き付いてきて離れないの。だから、無理に引っ張るのはやめてあげて。」

……カルマにも

この鎖は巻き付いてたんだ…

"出来て当たり前の人"次期当主という肩書きを背負わされたカルマと同じように竹林も…

竹林が、呪い殺されていくように感じた。その呪いの解き方を、学校では教えてくれない…
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鎖が巻き付いていたというのは、Aちゃんと出会って間もない頃のことです。