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part7 貴方side ページ44

『いじめっ子たちもテストの最中じゃ手の出しようがなかったでしょ?』

さくら「うん。先生以外誰にも行くこと言ってないしね。
むしろアイツら点数悪かったってさ。急に出てきた私たちを気にして集中力削がれたかな。」

渚「多分ね。自分の一番得意な一撃を相手の体勢が整う前に叩き込む。これがE組(僕ら)の戦い方だよ2人とも。」

『今回は算数しか教えられなかったけどこんな風に一撃離脱を繰り返しながら…学校で戦える武器を増やしていこう。』

さくら「だ、だったら、これからもたまには教えろよな」

と、言うさくらちゃんは"女の子"って感じの表情。とてもかわいかった。
渚がもちろん!と言うと嬉しそうに顔をあげ喜びを露にするさくらちゃん。

すると、スカートの裾をツンツンと引っ張られ、そちらを向くと春斗くん。

春斗「Aおねーさんもいろんなこと教えてくれる…?」

『もちろんだよ春斗くん!いろんなこといっぱい教えてあげる!』

と、答えると嬉しそうにする春斗くん。
とてもかわいい。小さい子好き…!
と、改めて思った瞬間だった。

園長「…クソガキ共、文句のひとつも出てこんわ。」

あ、2人が園長のもとに走ってる。

園長「もとよりお前らの秘密なんぞ興味はない。ワシの頭は自分の仕事のことで一杯だからな。
お前らもさっさと学校に戻らんか。大事な仕事があるんだろ?」

と、2人の頭を撫でながら言う園長の表情は優しかった。

『「「「…はい!!!」」」』

こうして私たちは起こした事故の賠償責任を自分達でなんとか果たし、2週間の特別授業は幕を下ろした。

しかし、それは中間の前日。
2週間も授業を受けずにテストに臨むなんて椚が丘では、裸でバトルをするに等しい。

結果は惨敗。
前にも増して猛勉強したA組に蹴散らされ…E組の大半はトップ圏内から弾き出された。

『あー疲れた』

カルマ「テスト?」

『やっぱ、予習とか慣れないことはやらない方がいいわ。頭痛くなってきたもん。』

カルマ「高校生が"もん"使ってももうかわいくないよ。」

『知っとるわ!無意識じゃい!!……あ』

前方に渚たちと詰め寄る五英傑。

『アイツら絶対煽ってるよ…』

カルマ「Aも行く?」

『ハイハイ』

榊原「この学校では成績がすべて。下の者は上に対して発言権はないからね。」

「へーえ。じゃあんたらは俺達『私達』に何も言えないわけね。」

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作者名:シロネコ | 作成日時:2020年5月30日 8時

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