最強カップル！？3 (ページ42)

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part5　貴方side ページ42

いつものテンションどうしたって？子供達の前でそのテンションはよくないってカルマに言われました。頑張って大人しくしてます。誰か誉めて！！

さくら「イジメだよイジメ！典型的な程度の低いやつ！」

…春斗くんと近くにいると思ったら、そういうことか。と状況をやっと理解できた私。
それを気にせず説明するさくらちゃん。

さくら「あの子ら位の年頃なら無邪気なのになんで人間てさ、ちょっと成長して力つけたら他人傷つけんのに使うんだろーね。」

というさくらちゃんと耳が痛そうな渚。
私も痛い…

さくら「どーせあんたらも思ってんでしょ？"逃げるな"って。"悔しかったら自分も学校行って力つけろ"って、パパやママみたいに言うんでしょ？」

あんた私より力無さそうだしわかんないか。
といわれる渚。…たぶん私の方が力あると思う…。ドンマイ…

ふと、窓の外を見ると木の上に登り降りられなくなった子猫。
それを例に話を続けた。

さくら「ホラ見なよ。勇気だして登ったらあのザマ。
高い場所にいくほど危険になる。安心安全な地べたにいて何が悪いの？」

というさくらちゃんと頷く春斗くん。

すると、外では子猫を助けるために岡島と木村が動いた。…たぶん体育祭で磯貝とイトナがやったあれをやるんだろう。
それに気づいた渚も続けた。

渚「さくらちゃん、春斗くん。あの木の上を学校だとして地べた(ここ)を学校外だとするならばお兄ちゃん達は皆…」

『地べたの上で力をつけた』

棒倒しのあれを使い木上まで上がる木村。
他の子供達も驚き気味。

『木の上の人を見上げながら、木の上の人から見下ろされながら高いところの恐さをいっぱい学んでから登り始めた。』

渚「だからこそ、高いところでも自在に動ける。それでも…いつの間にか高いところの恐さを忘れて地べたに落ちちゃうこともあるけど。」

「あんたら…「おねーさん達…」一体…」

渚「施設(ここ)で学ぼう。学校に行くのは作戦を立ててからでいい。
ここだけの秘密の勉強を教えてあげる。」

『春斗くんも。さくらちゃん(自分自身を見てくれる人)を見つけられたら、もう一人じゃないから。今じゃなくて良い、自分の準備ができるまでこのままで良いし、少しずつで良い。ここでじっくり学んでから、登ろう？』

春斗「うん…！」

ここの仕事は初めてづくし。

それこそ、学校でやらない勉強をたくさんするうちに…あっという間に2週間が過ぎていった。