最強カップル！？3 (ページ41)

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part4　貴方side ページ41

春斗「…なに？」

『おねーさんのお父さんとお母さんね、誘拐犯で悪い人なの。』

春斗「え…」

『それを知った友達はみんなおねーさんから離れていっておねーさんも１人になっちゃった。』

でも…

『そんな私を救ってくれた人もいた。"悪い人の子供"として見るんじゃなくて、おねーさん自身を見てくれる人がいたの。』

6年前、親のことで孤立していた私を、救ってくれたのはカルマ。私自身を見てくれたのもカルマだった。

『春斗くん。君にもきっと"君自身"を見てくれる人が現れるよ』

春斗「…」

『だから、もう少し周りを信じてみても良いと思うよ。』

春斗「うん…」

カルマ「あれ、A勉強見てたんだ」

『ん？あ、カルマか。劇は終わったの？』

カルマ「さっき終わったよ。なに話してたの？」

『んー？ちょっと昔話～』

というと、どこか納得したような表情のカルマ。……ありがとう。

春斗「さっき言ってた救ってくれた人ってこの人だったんだ。」

『へ！？』

…名前出してなくね？え？やっぱり最近の子供怖い。

春斗「だって、さっきとおんなじような顔してこの人見てるんだもん。」

観察力！！やべー近頃の子どもはよく見てるね～。とかよく聞くけどほんとやん。

春斗「それより、ここ教えて」

そういう春斗くんの表情はさっきとは違い、少し明るくなったように感じられた。
これを期に、少し変わってくれたら嬉しいな。

次の日、わかばパークに行き春斗くんを探すと、さくらちゃんと一緒にいた。

『おはよう春斗くん。その子は？』

さくら「…あんた、春斗に何のよう？」

……相変わらず尖っておられる……

春斗「このAおねーさん、さっき話してた人だよ。」

という春斗くん。
…ちょい待て、さっき私の噂してたの！？

ちょっと驚き気味の私となぜか納得しているさくらちゃん。

…おねーさん置いていかないで、おねーさん話についていけてないよ！？

さくら「春斗に自信持てってあんたが言ったんだ。」

『あ、うん。』

……小学生に押される私って！？

ふーんというさくらちゃん。
に駆け寄る渚。

渚「あれ？Aも勉強教えてたの？」

『うん。渚が教えてたのってさくらちゃんだったんだ。』

渚「うん…」

それからはさくらちゃんが春斗くんを隣に呼び、自動的に私もそのテーブルに行った。

渚「ね…ねぇ、さくらちゃんはどうして学校行かなくなったの？」

と聞くと、若干キレ気味で答えるさくらちゃん。