最強カップル！？3 (ページ32)

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part1　渚side ページ32

「「「「体育祭の棒倒しぃ？」」」」

場所は変わってE組の教室

僕らは昨日あった出来事を話した。

前原「そう。A組に勝ったら目をつぶってくれんだとよ。」

しかし、元々僕らE組には棒倒しの参加はできないはず…
それに加え、A組男子は28人、E組男子は15人。公平な闘いには思えない。

しかし、僕らが挑戦状を叩きつけたことにすれば問題はないとのこと。

寺坂「けっ、E組に(おれら)赤っ恥かかせる魂胆が見え見えだぜ。」

杉野「…どーすんだよ。受けなきゃ磯貝はペナルティだ。もうすでにE組に落ちてるから、下手すりゃ退学処分もあるかもしれねぇぞ！」

皆が悩む中磯貝くんは口を開いた。

磯貝「いや…やる必要はないよ皆。
俺が蒔いた種だから責任はすべて俺が持つ。退学上等！暗殺なんて校舎の外からでも狙えるしな！」

((((イッ……イケ……))))

との磯貝くんの言葉に皆は…

「「イケてねーわ全然！！」」

磯貝「ええ！？」

「「なに自分に酔ってんだアホ毛貧乏！！」」

磯貝「あ、アホ毛貧乏！？」

と、消しゴムやら紙屑やら、を投げる皆。なぜかわさびが混ざっていたけど、カルマ君かな。

前原「難しく考えんなよ磯貝。
A組のガリ勉どもに棒倒しで勝ちゃいいんだろ？楽勝じゃんか！！」

寺坂「日頃の恨み、まとめて返すチャンスじゃねーか。」

「倒すどころかへし折ってやろーぜ！」

「なぁイケメン！」

自分のことよりクラスの調和を第一に考える。
そうやって積み重ねて身に付けたのが"人徳"。
先導者には最も大事な資質だと思う。

磯貝「よっし、やるか！！」

「「「「おー！！！」」」」

カルマ「ところでさぁ、もうそろそろ出てきてもいいんじゃない？A。」

『何でお前そんなに気配察知すんの？視界どーなってんだよ。』

カルマ「盗み聞きしてたくせに。」

渚「どこから聞いてたの？」

『棒倒しぃ！？ってとこから。』

寺坂「最初っからじゃねーか！何で隠れてたんだよ！」

『机の中にスマホ忘れまして、入りにくいなぁ…と。』

カルマ「ムードクラッシャーのAが空気なんて読めんの？」

『実際に読んでたじゃん。』

カルマ「あれは読んだとかじゃないでしょ。伺ってただけじゃん。てか、用事はそれだけ？」

『いや、最初はうちの学園の理事長に手ぇ回してもらおうかと思ったけど必要なさそうだから用事はこれだけ。』

カルマ「じゃあ、ついでに待っててよ。終わったら行くから。」

『ん～』

渚(扱いが手慣れてるなぁカルマ君。)