16話 渚side ページ31
放課後、前原くんたちと一緒にある喫茶店に来ていた僕たち。
前原「いや〜実にイケメンだ。うちの委員長は、」
磯貝「お前ら粘るな〜紅茶一杯で」
前原「いいだろ。バイトしてんの黙っててやってんだから」
磯貝「はいはい、揺すられてやりますよ。出がらしだけど紅茶おまけな。」
と、僕らのカップに紅茶を注ぐ磯貝くん。
((((イケメンだ…！))))
「なーに叉お母さん体調崩されたの？」
磯貝「ええまぁ、うち母子家庭なもんで俺も少しは家計の足しにならないと。」
((((イケメンだ！))))
前原「あいつの欠点なんて貧乏ぐらいだけどさ、それすらイケメンに変えちゃうのよ。
私服は激安店のを安く見せずに清潔に着こなすしよ。」
((((イケメンだ！！))))
前原「この前祭りで釣った金魚食わせてもらったけどめっちゃ美味いし」
((((イケメンだ！！))))
前原「あとあいつがトイレ使った後よ、紙が三角にたたんであった」
((((イケメンだ！！))))
岡島「あ、紙なら俺もたたんでるぜ、三角に」
((((汚らわしい！))))
前原「見ろよあの天性のマダムキラーぶり」
((((イケメンだ！))))
渚「あ…僕もよく近所のおばちゃんにオモチャにされる」
((((シャンとせい！))))
前原「未だに本校舎の女子からラブレター貰ってるしよ。」
((((イケメンだ！))))
メグ「あ…私もまだ貰うなぁ…」
カエデ「そういえばAも、貰うって言ってた」
((((イケない恋だ！))))
？「イケメンにしか似合わないことがあるんですよ。磯貝くんや…先生にしか。」
((((イケメ…何だ貴様！？))))
後ろの席を見るとスイーツを食べている殺せんせー。
殺せんせー「ここのハニートーストが絶品でねぇ、これに免じて磯貝くんのバイトには目をつぶっています。」
その前によくその変装バレなかったね…
殺せんせー「でも皆さん、彼がいくらイケメンでもさほど腹はたたないでしょ。」
カエデ「え？」
渚「…うん。」
前原「だって単純にいい奴だもんあいつ。
それ以外に理由いる？」
前原くんがそう答えるとニコッと優しく笑った殺せんせー。
そこで、急にドアが開き、そちらを見ると浅野くん達がいた
荒木「おやおやおや〜？情報通りバイトをしている生徒がいるぞ〜？」
小山「いーけないんだぁ〜磯貝くん」
浅野「これで二度目の重大校則違反。見損なったよ磯貝くん。」
最悪だ…！！
見逃してもらえないかと頼む磯貝くんに出された条件。
それは…
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作者名：シロネコ | 作成日時：2020年5月30日 8時
