最強カップル！？3 (ページ24)

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part1　貴方side ページ24

殺せんせー「目の前に生徒がいるのだから…教えたくなるのが先生の本能です。」

そう言って手を差し出すタコ。

ほんと、このタコはしつこい。知って欲しくないこともいつから粘り勝ちで私も教えてしまうのだろうか。その時は、すべてが終わってスッキリしてたらいいな。

タコの差し出した触手に視線を落とすイトナ。

イトナの触手は黒くなくなり表情からも怒りが消えた。

イトナがその触手をとろうとした瞬間。

先ほどイトナの破壊した携帯ショップに爆弾が投げ込まれ、辺りは白い粉末でおおわれ、
私たちの視界は奪われた。

やっぱり、イトナを游がせたのもあいつの作戦の内ということ。
イトナを駒として使うつもりなんだ。そう思えば体はとっさに動き、イトナの方へ走り出した。

『イトナ…！』

イトナ「っう"ぅ…」

イトナの触手を見ると所々が溶けていた。
この粉は対先生物質。そう思い私は、羽織っていたパーカーをイトナに被せた。

とりあえず、直接粉に触れるより、マシだろう。

さっきよりも少し視界が晴れ始めたところでどこからか発砲される対先生のBB弾。

シロ「さぁ、イトナ。君の最後のご奉公だ」

私とイトナの前に現れたのは縄。イトナを捕獲するなら対先生繊維の可能性がある。

と、咄嗟にわかった私はすごくね？

縄に捕まった私たちを見ているのはシロをと同じような格好をした集団。

『シロ…』

シロ「おや？君もかかったのか。まぁ、君の性格なら納得だね。」

だせ。というシロの言葉を合図に運転席に座っている奴は車を発進。

私たちは縄で捕まえられ車で引きずられた。

…もうちょっと他の扱い方なかったの？

カルマ「A！」

殺せんせー「Aさん！？イトナくん！」

イトナの触手をカバーしながらどんどん遠ざかるみんなを横目に見るしかできなかった私。

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『いっ…！』

車が角を曲がる度に体のあちこちが地面を擦る。
…切り傷がたくさんできてそうだ…
できるだけ私がイトナをカバーしているお陰か、傷はあまりないものの、触手のせいで意識はもうろうとしている。

『殺させない…』

大事な人をもう失いたくない。

心の中でそう宣言した。

ふと、車が止まりイトナが目を覚ました。

『大丈夫？』

と、声をかけると持ち前のスピードで飛んできたタコも声をかけた。

殺せんせー｢Aさん！イトナくん！大丈夫ですか！？｣

縄に手をかけようとしたタコを慌てて止めた。