最強カップル！？3 (ページ21)

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part4　貴方side ページ21

私とシロのにらみ合いが終わったところで、ふと気づいた。
この変態事件。黒幕はコイツらかと。

寺坂「くっそ…俺等の獲物だぞ」

優月「いっつもいやらしいとこから手ぇ回して…」

対先生繊維で作られた白いシーツ。
中では何がどうなっているのかわからない。
聞こえるのは触手が激しくぶつかり合う音だけ。

…あのタコはボロボロで負けている。…

不思議とそんな答えは脳裏に浮かばなかった。どんなピンチでも結局あの手この手で回避してきたタコ。だから今回もなんだかんだ言って生還してきそうな予感はしていた。

シーツの方からタコの話し声と漏れる光。
それを見て焦るシロ。←ざまぁみろ。

ゲス笑みでシロをバカにしているとシーツが吹っ飛ばされた。

殺せんせー「そういう事ですシロさん。
この手の奇襲は私にはもう通じませんよ。彼をE組に預けて大人しく去りなさい。
あと、私が下着ドロじゃないという正しい情報を広めてください。」

カエデ「私の胸も正しくはBだから！」

この二人ちゃっかりしてるなぁ…。
と思いながらちょっとほっとしているとイトナが急に叫びだした。

イトナ「い…痛い…頭が痛い…脳みそが裂ける！」

頭を抱え苦しそうに痛みに耐えるイトナ。

慌てる私たちとは反対にシロは落ち着いていた。まるで予想していたかのように。

シロ「度重なる敗北のショックで触手が精神を蝕みはじめたか。ここいらがこの子の限界かな。これだけ私の術策を活かせないようではね。」

シロ「さよならだイトナ。あとは1人でやりなさい。」

さようなら…？あんだけ利用しておいて、使い物にならなくなったら捨てるの…？まるで駒みたいに…？

タコが口を開くより先に言葉を発していた。

『ふざけんな。あんだけ利用しといて使えないと思ったら簡単に捨てやがって。あんたはこいつをなんだと思ってんだ。』

シロ「おや、やっぱりこの手のことに関しては敏感だね。嫌な過去でも思い出したかい？」

『あぁ鮮明に思い出したよ。あんたも捕まえてやるよ。私たちの日常を壊した輩全員！』

シロ「私はその事に関して一切関わっていない。捕まえたければ証拠を持ってくればいい。最も証拠が見つかればの話だけどね。」

『人の情報勝手に見といて関わってない？笑わせるんじゃない。』

確実に追い込める手札を見つけたらすぐにでも一匹残らず捕まえてやる。殲滅させてやる。

私の中には心の奥に沈めていたはずの"復讐"という文字が浮かび上がっていった。