最強カップル！？3 (ページ13)

今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:41,326 hit

12話　貴方side ページ13

烏間「2学期から教える応用暗殺訓練。火薬に続くもう一つの柱がフリーランニングだ」

いつもの体育の時間。
本来ならば保健室でのんび～りゲームできたのに…今いるのは快適な保健室とは真逆の裏山。……千代～！！何してくれんの！？
という感情を自称ポーカーフェイスで隠してるつもりです。

カルマ「全く隠せてないよ？下手だねー？」

『そういうのは、優しくフォローするものだよ？素直だねーとかないの？』

カルマ「素直だねー(棒)はい言ったよ。」

『殺意がわいてくるだよ。これは本人に当てないといけないと思うんだ。ということで、』

と、容赦なく発砲する私。それを嘲笑いながら避けるカルマ。私のイライラは募る一方である。

烏間「2人とも、説明中だからあとにしてくれないか？」

渚「撃つなとは言わないんだ…」

『お前のせいで怒られたじゃん。』

カルマ「俺は思ったことを言っただけだよ。原因はAでしょ？」

と、言い争い再開…仕掛けたとき、

カエデ「A！！」

と呼ばれてカエデの指差す方を見るとちょいとお怒りの烏間先生。
ここで直感がヤバイと感じた。慌てて口を閉じた私を誰か誉めてほしい。

烏間「…言い争いは終わったか？」

『すみませんでした…』

あれ？カルマは？カルマっ！！お前も謝れや！！と、カルマの方を見ると"ざまぁ"と、顔が言っていた。なんなの？マジでなんなんですか！？

烏間「フリーランニングについてだが、例えば今からあの一本松まで行くとしよう。」

と言って少し先にある木を指差し、三村に何秒かかるか予想させた。

三村「一分で行けりゃ上出来ですかね」

という言葉に頷く私達。そんな中烏間先生は小さく笑みを浮かべて、三村にストップウォッチを持たせた。
実演してくれるっぽい。

烏間「これは、一学期でやったアスレチックや崖登りの応用だ。フリーランニングで養われるのは自分の身体能力を把握する力、受け身の技術、目の前の足場の距離や危険度を正確に測る力。これができれば、どんな場所でも暗殺が可能なフィールドになる」

すると、烏間先生は崖のギリギリに立ち、体を真後ろに倒した。

そのまま重力に任せながら崖を落ちていき受け身をとって着地。そして、川の岩を飛び越えて、木を伝い、岩を蹴って一本松に到着。その時間、10秒。
フリーランニングを、極めれば忍者のように飛び回れるようになるらしい。

ちょっと習得したい。ヴァンプ捕まえるの簡単になりそう。はよ習得しよ。