【HQ】月に１度しか会えないアイツは、田中の妹だった【黒尾鉄朗】

7話「あの物騒な単語は一体何だったんだろう…」 ページ9

．





澤村「あと10分で試合始まるから、それまでにトイレと給水済ませとけよー」

「「うーす」」




しばらくしてアップが終わると、次はいよいよ練習試合となった




貴方「あ、龍兄ぃ、さっき黒尾さんと何かモメてたみたいだけど…大丈夫だった？」

田中「おう！だいぶ危なかったけどな！」



危なかったのは龍兄ぃじゃなくて、黒尾さんの方だったように見えたけど…(汗)


そしてあの絶叫は一体何だったんだろう…





．






ﾋﾟｰｯ



「「お願いしやーす！」」




両チームがコートに入り、各ポジションにつく



…はずが、音駒は円陣を組んで何か話している

"血液"や"能"っていう若干物騒な単語が聞こえたのは…気のせいかな？




．




西谷「旭さんナイッサー！」

菅原「ナイッサー」




サーブ権は烏野が獲得し、旭さんがいつも通り豪快なサーブを打ち込む



本当に凄いよなぁ、あのサーブ
腕もげそう…

うちのバレー部でも旭さんのサーブとれない人の方が多いし、先制点は確実かな！




しかし、そんな期待はすぐに粉砕した




ﾊﾞﾝｯ




黒尾「っと」


貴方「……え…？」



私の目の前で、黒尾さんが鮮やかにレシーブを決めた

烏野の部員でもとれる人限られてるのに、初見であんなにも軽々と…





黒尾「研磨！」

研磨「ん…コッチ」

猛虎「うぉらぁぁぁああ！」




その後も見事な連携で追加点を奪い、すぐに音駒のマッチポイントとなってしまった


その実力差に唖然としていると…






研磨「クロ…！」




…



え…？


研磨さんが…黒尾さんを呼んだ…？

8話「もしかして、これって…！」→←6話「『あの子の"田中"はあいつの"田中"と一緒だった!?』事件」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す