【HQ】月に１度しか会えないアイツは、田中の妹だった【黒尾鉄朗】 (ページ21)

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19話「通話」ページ21

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久々に聞く黒尾さんの声

こんな声だったっけ…なんか懐かしく感じるなぁ

黒尾『ボールあたったみたいだけど…大丈夫？』

貴方「はい、さっきまで気を失ってたんですけど、無事…」

黒尾『気を失ってた⁉やべーじゃんそれ…本当に平気？脳震盪(のうしんとう)起こしたりしてない？』

貴方「え、えと、…多分平気です！」←

まだ少し痛むけど、クラクラしたり吐き気とか…？も無いから大丈夫なはず←

《注：話がややこしくなるので物語の中ではこのままお話が続きますが、実際に脳震盪を起こした時は病院に行きましょう！！絶対！！》

黒尾『多分平気って…笑。一応頭とか首を冷やしといたほうが良いのと、あと……～～～』

黒尾さんは応急処置としてやるべきこと等を色々と教えてくれた

黒尾『これは部員が脳震盪起こしたときにもマネージャーとして出来といたほうがいいから、良かったら覚えといてな』

黒尾さんの説明は丁寧で、咄嗟に取り出したメモがびっちりと埋まった

貴方「ありがとうございます！黒尾さんて色々知ってるんですね」

黒尾『ずっとバレーやってるからなぁ…あ、てか急に電話してごめん、田中…兄ちゃん怒ってない？』

貴方「今部活してるんで、バレたりはしてないですよ」

そうだよね…龍兄ぃにバレたら絶対怒るもんな…汗

黒尾『おー、そっかよかった。ごめんな長々とお節介焼いちゃいって』

貴方「いやいや、色々教えてもらえて嬉しいです！ありがとうございます！」

黒尾『Aサンに何かあったら俺心配しちゃうから、また何かあったらすぐ教えてな』

え……？

黒尾『あ、ごめんそろそろ切るわ。しばらく安静にしてろよ～じゃあな』

貴方「は、はい！」

ﾄｩﾙﾙﾝ

貴方「……」

私はケータイを持ったままその場で固まった

"Aサンになにかあったら、俺心配しちゃうから"

その言葉が、やけに胸に刺さった

貴方「黒尾さんって……

．

．

．

お母さんみたい…//」

私はまだ

恋を知らない……───────── ←←