彼氏系女子【緑】

▽ ２２ ページ22

-







「 手ぇ、繋いで？ 」


「 ぎゅーして？ 」









俺はあれから「 甘える 」を手に入れた。


経験値もどんどん上がっていく。


ゲームに例えたら、こんな感じ。









最初は戸惑ってたAも、


今ではそれが当たり前になっとって、


普通に接してくれるようになった。









Aが『 彼氏系女子 』やったら、


俺は『 彼女系男子 』になる。


そんな関係が、ちょうどええ。









A「 なんか、智洋テクニック手に入れたな 」


「 え〜別に、何もないよ？ 」


A「 最近甘えるようになってきたやろ？(笑) 甘えるのも、ほんまは難しいことやで？ 」


「 それ言ったら、Aのやっとるレディーファーストも、難しいことやで？ 」









「 互いに難しいことやってるんやな 」


そう言って、2人で笑い合った。









A「 はい、完成。スタジオ行ってき？ 」


「 ん、ありがとうな 」


A「 どういたしまして 」


「 せや、仕事終わったらさ、一緒に帰らへん？ 」









Aはうん、と頷いてくれた。


木下さんに説明すると、


「 頑張ってな 」って言ってくれた。









Aと付き合い始めて2年半の今日。


伝えることにしたんや…


Aにとっても、俺にとっても、


大切で、大事なことを…







-

▽ ２３→←▽ ２１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す