拝啓、西畑大吾くん。

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【西畑side】

「A、来たで」


「…あ、西畑。やほ」


…まただ。


Aが日に日に元気が無くなるのは、

やっぱり嘘じゃないらしい。



「…ねぇ、西畑」


「ん？どしたん？」





「私さ、どうせ死ぬんやったら、やり残したことがないように死にたい」


なんでそんな急に、


「せやから、協力してくれへんかな、」






「…わかった」


「そっか、ありがとな。やっぱ西畑は良いやつや」

良いやつ、か。


なんやろなぁ、僕。どうしたんやろ。



［良いやつ］で終わらせたくない。



「せやろ！そんなん当たり前や！！(笑)」

僕は、咄嗟に笑顔を貼り付け、そう言った。





ダメや、こんな感情。


Aを苦しめるだけの感情なんて、いらん。




僕はきっと、この感情の名前を知ってる

でも、蓋をすることにしよう。








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