誰？.2

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ああ、そっか。君の隣に相応しいのは、ああいう子なんだ。



僕なんか、Aちゃんの隣に並ぶには足らない存在だ。


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けど、僕はどうしても、君の傍にいたかった。



隣で、トモダチとして、笑ってみたかった。








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だから毎日毎日、Aちゃんを思い続けた。


追いかけた。…トモダチになりたかったから。




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だからね、Aちゃんとトモダチになれた日には、もう天にも登る思いだったんだよ。本当に本当に嬉しかった。




ジョングクくんがたまにAちゃんを連れて行っちゃう時もあったけど、我慢した。


贅沢言っちゃいけないと思ったから。実際、Aちゃんとお話出来るだけで、幸せだったから。



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けどね。ある日を境に、ジョングクくんは消えた。






Aちゃんはすごく寂しそうな顔をしていけど。


僕は、これはチャンスだと思った。Aちゃんの隣っていう特等席を手に入れるチャンスだって。







Aちゃん。僕は君の前から居なくなったりしないよ。そう伝えたかった。






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それなのに。




今度はカレシとかいうやつが、僕とAちゃんの間に入ってきた。





それにね、Aちゃんてば、トモダチじゃなくてカレシの方を大事にしたいって。




Aちゃんは、トモダチの僕より、カレシを選んだ。







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その時、僕は気付いた。




あぁ僕は、Aちゃんの"トモダチ"になりたかったんじゃなくて、Aちゃんの"一番"になりたかったんだって。






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ねぇ、Aちゃん。


どうしたら、いつになったら、どれくらい君を思えば。



僕は君の特別に、一番になれるの？




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Aちゃんにはカレシがいるから、僕は一番になれないの？




カレシがいなかったら、僕は君の特別になれるの？





どうしたらいいの？




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そうして、一生懸命、一生懸命、考えた結果。



僕は、ひとつのある結論に至った。





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あ、僕がそのカレシの複製品になろうって。

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