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「Aちゃん。」
背後で名前を呼ばれる。それに、振り向くことが出来ない。
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生きた心地がしない。
嫌に鼓動が早くなった。呼吸も苦しい。じんわりと、汗が滲んだ。
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振り向かなくたってわかるその声は、相変わらず、自信なさげで。
数ヶ月ぶりの、最悪な再開。
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『……
テヒョンくん、』
「…Aちゃん、久しぶり」
そう言って笑うテヒョンくんは、良くも悪くも、あの頃のままだった。
ストーカーがテヒョンくんということで完結してる今。
…恐怖心でどうにかなってしまいそうで。
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「Aちゃん、ねぇ」
一歩一歩近付いてくるテヒョンくんと反比例するように、後ずさる身体。
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完全にテヒョンくんに立ち塞がれて、逃げ道を失った時。
ちょうど、授業開始のチャイムが鳴った。
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「…ねぇ、Aちゃん。お願い、話を聞いて、」
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『…やっ!!!』
テヒョンくんが何かを言う前に、私は無常にも彼を突き飛ばしていた。
だって、怖くて仕方ないから。
だって、彼はストーカーに違いないから。
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『…
ユンギ先輩を怪我させたのも、私を突き落とそうとしたのも、…全部全部、あなたなんでしょ?』
それだけいって、震える足でその場から走った。
待って、ってそんな声が聞こえたけど、そんなの無視するしかなかった。
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今更、何を話す必要があるの。
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uni(プロフ) - 塩飴さん» 本当に塩飴さまのような素敵すぎる読者様に読んでいただけで、本当に幸せです。私の作品に出会ってくださり、本当にありがとうございました!これからもぜひ、よろしくお願いしますね( ;∀;) (2020年5月30日 23時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - 塩飴さん» 塩飴さん、こちらも読んでくださったんですね…!?本当にうれしいです( ;∀;)書き手として、そのような感想をいただけて本当に鼻が高いです笑 さっきからずっとにやにやしてます。(おい) (2020年5月30日 23時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - もゆさん» サイコパスグクくんも、純粋テヒョンくんも、男前ユンギさんも、みんな愛していただけて幸せです(⌒∇⌒)そんなうれしい感想をいただいてしまって、さっきから本当ににやけが止まりません!!すごくうれしいです!私の作品に出会ってくださってありがとうございました! (2020年5月30日 23時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - もゆさん» もゆさん、本当に素敵なコメントありがとうございます( ;∀;)全部読んでくださったんですね…!感激です。こんな素敵な方に読んでいただけて、本当に本当に幸せです。 (2020年5月30日 22時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
塩飴 - たしかに毎回必ずグク出てきましたもんね。ストーカーだからか、、あと、描き方うますぎです。その視線は誰?のとこ、鳥肌立ちました。 (2020年5月30日 15時) (レス) id: a6b86ec691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:uni x他1人 | 作成日時:2020年3月12日 22時