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苦手なタイプ ページ38

「うーし!体育はじめっぞー」

先生が馬鹿でかい声をかけた

『うるさい』

今日はリョーマが学校を休んでる。

『つまんない...』

「今日の体育は男子テニス。女子はランニングだ」

女子「ええええ!!普通逆!!」

男子「よっしゃあああああ!!」

女子はブーブー文句言って男子は喜んでる

『ランニングだってさ、頑張れ』

竜崎「うん、ありがとう紅志君」

走ってスタート位置に行く竜崎に声をかけて、
俺は男子と先生の所に行く


「よーし!そうだな、まずペアつくれ」

『...リョーマいないし』

周りはどんどんペア作っていくけど俺はリョーマいないし、ペア作れない

『...』

1人はぶかれてる奴を見つけた。まぁ見るからにヒョロっちい奴...しょうがないな

『よろしく』

そいつの所まで歩いていく。ヒョロ男はビビってオドオドしながら、こっちに来た

男「よ...よろしく」

「ペアつくれたかー!?つくれたな!?じゃあそのペアで打ち合いしろ〜」

『はぁ...』
マジかよ、こいつヒョロっちいんだけど、ボール打っても打ち返せないんじゃないの

男「よろしくお願いします」

コートに入って、ヒョロ男が構える。

あの、そんな構えじゃ打てないと思うんだけど
しょうがないな、手加減するよ

『ぁ!』

サーブトスを上げてサーブを打つ。ボールは綺麗にヒョロ男が打てる位置に飛んだ。のに、ヒョロ男は避けた

『なに避けてんの...』

男「ごめん、怖くて」

『初めてなの』

男「うん...でもかっこいいって思って、少しだけどやったことあるよ」

『ふーん、まぁいいや、次そっちから』

男「うん」

ヒョロ男がサーブトスを上げてサーブを打つ。
俺はそれを綺麗に返した。

「ほぉ、上手いな練」

『どーも』

上手くもねぇよ、いつもの1割だし、リョーマとだったら本気で出来るのに

男1「でもさ、うちのテニス部って強いんだろ」

男2「そうそう、レギュラー陣がすげー強いらしいよ。クラスの越前もレギュラーなんだって」

男1「マジかよ、越前いなくて良かった」

そうか、こいつら俺もレギュラーって知らないのか、それはそれでムカつく

男「紅志君...次そっちから」

『あぁ、ごめん』

俺は意識をコートに戻して打ち合いに集中する






五分たったら先生が号令かけた

「おーし、じゃあ次練習試合な」

試合か、どうせつまんない

「じゃあ...練、お前入れ」

『うぃーす』

俺と、もう一人上手い人がコートに入った。

男「よろしくな」

あ、こいつ苦手なタイプ

馬鹿にするな→←37



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作者名:プリン | 作成日時:2017年2月23日 18時

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