青学一年レギュラーの皇子様 (ページ22)

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約束ページ22

棄権...したくないのに

不二先輩が俺の為を思って、行動してるのはわかってるんだ...だから、無理に続けさせて貰う訳にはいかない

ちくしょう...なんでこんな時に痛くなるんだよ

────────────一週間前

真田「来たか紅志」

『真田さん』

真田「お前にコレを」

真田さんは俺に何かを手渡した

『これは？』

丸井「リストバンドだよい」

『え』

柳「精市からお前に、だ」

『幸村さんが俺に？』

丸井「それは俺達立海大レギュラーが全員つけてるやつだぜ！おソロだな！」

『なんで、そんなのを俺に...俺は青学っすよ』

真田「決勝に、上がってこい...と言っていた」

『！』

仁王「お前さんの事...気にかけてたピヨ」

柳生「仁王君！語尾！」

切原「まぁなんだ！お前は俺達の仲間って事だな！」

『いや、俺青学だって』

ジャッカル「細かい事は気にするなよ。多分初めてだぜ、幸村が敵にそういうの渡したの」

『...』

丸井「受け取れよい、紅志。
たしかに俺達立海大とお前達青学は敵同士
...でもよ、お前は俺達立海大にとっても大事な仲間だ」

真田「うむ...」

『っ...』

柳「受け取れ紅志...精市からの、お前へのエールだ、それを付けて試合に出て決勝まで上ってこい...そして、できれば全国の決勝までも」

『ありがとうございます...皆さん』

丸井「いいってことよ！」

切原「また戦えるの楽しみにしてるぜ！」

真田「紅志、最後に一つ...

俺達が倒すまでやられるな」

『負けねぇっすよ...あんた達にも、誰にも』

真田「しかと受け取った」

────────────────

そうだ、だから...嫌だったんだ

『リョーマ...』

でも、リョーマに託すよ

越前「なに？」

『負けんなよ...絶対』

越前「当たり前じゃん」

リョーマは笑って言った。

『頼むよ...』

約束したんだ