55話 ページ20
バーボンside
泣きそうな少女がそこにいた。
「さぁ!はいてもらうわよ!ベルモット!!」
「犯人を追い詰める顔そっくりで腹が立つわ。」
「そりゃよかった!やっぱりブルームーン関わってたでしょ?」
どこからその情報を得たのか。
「…そうよ。nockの処理でね。」
この組織、nock多くないか??
「やっぱり。不自然な死体があったっていう記載があってね、やっぱりそうだと思った!」
「まさか、どこかをハッキングしてないでしょうね??」
「はは☆」
ごまかせよ!!公安だからみれた資料のはずだ。
「私はブルームーンを捕まえるし、組織も無くす。だからね、ベルモットいつでも羽ばたけるように準備しといて」
頼もしい笑みだった。
「…変な人。」
「失礼だね??」
線香をあげてから車に乗った。
『あなたと彼女、それとマティーニってどんな関係なんですか?』
我慢できず聞く
「あなたに答える義理はない…といいたいところだけどジンあたりに聞かれると厄介だから教えてあげるわ。」
そっと目を伏せるベルモット。
「簡単にいうとあなたと同じ立場よ。信用度は段違いだったけど。…マティーニは、私とジンのお気に入りという意味で付けられたコードネームよ。」
お気に入りにまで上り詰めるなんて。すごいな…
『さぞかし優秀だったんでしょうね。』
「仕事だけよ。性格は反吐が出るほど優しい人。なぜか私も、ジンも惹かれてしまった。」
…なぜかスコッチ、ヒロを、思い出した。
『それで?彼女とはいつ知り合ったんです?』
本題はそこだ。彼女はこっち側なのか?
「彼が紹介したのよ。私に妹だと。ジンは会ったことないはずよ。前の会合でもピンと来てなかったみたいだから。でもバレるのも時間の問題。彼女とマティーニは顔がそっくりだもの。」
…組織に狙われるかもしれないな。
『それにしてもよく家族を紹介しましたね、神経がよく分かりませんね。』
これは本音だ。アホなのだろうか?
「分かるわ。私も頭を抱えたもの。それはlittlecatも一緒よ。忘れないわ。」
出会った時のことが語られた。
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作者名:チョコミント | 作成日時:2022年7月11日 19時