カ ノ ジ ョ 。（仮）

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翔太くん、結構早く帰って来ちゃったから
先に食べてもらおう






もちろん、一緒には食べません







「翔太くん、先に食べて」






翔太「他の人の所行くの？」






この男は何を言ってるのだろうか
ご丁寧に目線は合わない






「え、あー」






翔太「まー、行かなくても結婚はしないけど」






こんな人に酔った勢いで告白した私を殴りたい






「うん、分かってる
早く食べて、冷めちゃうから」







翔太「いただきます。」







彼がご飯を食べ始めたのを見届け
私はお風呂に入る







唯一、美容に関しては付き合う前から
波長が合うらしくシャンプーやスクラブ、化粧水は共有している








はぁ、お腹空いたな〜
私一番風呂嫌いだけど、彼があの空間にいる以上、私はあの空間には居れないから
今日も嫌々ながら浴槽に浸かる







.







お風呂から上がり化粧水、乳液、保湿をしてフェイススチーマーに顔を当てて携帯をすること15分







ｺﾝｺﾝ







「どうしたの？」







翔太「そろそろいい？風呂入りたい」







「ごめん、」





待たせてしまって申し訳なく思い
そそくさと洗面所から出る





グラタンを取り出して、付けっぱなしの
テレビを見て周りを気にせず笑う。




この関係になる前までは彼の仕事の事情は知っていたけど





最近は、デビューしたことくらいしか
私は分からない。




あれから、5人のメンバーの人とも会う機会が無くなって本当に何も分からない笑





ｶﾞﾁｬｯ





お風呂から上がったらしい、洗濯物をまとめないといけないな〜と思いながら彼の横を通り過ぎようとすると






彼からふわっと香るシャンプーの匂い





翔太「明日、仕事で飯食ってくるから」






「うん」





必要最低限の話以外は嫌がるから
当然、何食べてくるの、どんな仕事？とかは聞けない訳で



まぁ、彼の仕事上そういう日もあるから
明日は飲んで帰ろう〜ってテンションが上がる




酔ったら迎えに来てくれるし、誕生日は祝ってくれる




彼氏みたいなことはしてくれるのに、
手を繋いだり、ハグしたり、キスやそれ以上のことは一切しない。最初はそういう処理だろうと覚悟はしていたがなんの音沙汰もなし
逆に彼はいつ溜まったものをスッキリさせてるのだろうか？？





女の影もなく、好きな子がいる訳でもない
でも彼女(仮)の私にも要求しない理由は簡単





そこに ” 愛 “ がないし、興味も持たれてないから

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