初めまして隊長さん ページ3
日本「皆さんまだご到着なされていないようですね。」
「そうですね、良かったです。」
日本「おや、良かったのですか?」
「はい、ご客人をもてなす準備がまだ出来ていませんので!」
日本「そうですね...はい。やはりあなたが新しい護衛さんになられて良かった...。本当に。」
その言葉に私は首を傾げたが、祖国の笑顔を見るとそれを聞くのはなんとも野暮な気がしてやめた。
日本「では、私達二人で準備して待ちましょう。」
「はい!」
日本さんとの時間は、初対面であったことを忘れる程穏やかで温かで、嗚呼矢張りこの人は祖国なんだと安心した。
?「む、日本...いつもながら早いな」
10分ほど雑談交じりに皆さんを待っていると、金髪オールバックで体格の良い外国人。
この方もお国様なのでしょうか?
日本「こんにちはドイツさん、本日は御足労おかけいただきありがとうございます。」
ドイツ「ああ、日本が頼み事なんて珍しいからな、正直な所俺も楽しみにしていた。...その少女が日本の護衛か」
「本日から日本さんの護衛に付きます、Aと言います!」
ドイツ「Aか、いい名前だな」
そう言って優しく笑うドイツさんは、体格の圧とは裏腹にとても可愛らしい笑みを浮かべられた。
ドイツ「しかし、いや矢張りと言うべきか?」
顎に手を向けて、如何にも考えてる風のドイツさんに二人して首を傾げた。
「何か問題が?」
ドイツ「小さ過ぎる」
「え?」
ドイツ「未成年とは言え、14歳の少女が日本の肩ほどしか身長がないとはどういう事だ?」
日本「それは、女性の平均身長がドイツさんの国民より10cm低いからで」
ドイツ「小さ過ぎる!」
「えぇ...。」
ドイツ「身長もそうだが、全体的に小さい。ちゃんと食べているのか?もしや、食べられない環境にあったのか?!」
「そうではありませんが、小さいですかね?」
日本「いえ、標準ですよ。ただ、ちゃんと食べているのかは私も気になるところですね。」
日本さんのフォローはありがたいですが、最後の優しさが怖い!圧を感じる!!
別に、しっかり食べてますよー?
昨日の夜はウィダーインゼリーでカロリーメイト流し込みましたし、朝はコンビニの納豆巻き食べて来ましたし。
日本「もしカロリーメイトをちゃんとした食事だと思っているのなら、私はあなたの就任を考え直さなければなりません。」
「ちゃんとご飯食べるので!それだけは!!」
ドイツ「...」
日本「...」
「あ」
やってしまった。
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
偉大なるベンザ様(プロフ) - とてもおもしろいです!更新頑張ってください!! (2022年9月13日 19時) (レス) @page5 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
七夏(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2021年7月17日 21時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
名前が空白です。 - すごく好みの小説ですこれからも更新頑張ってください (2018年5月26日 13時) (レス) id: 80b94da935 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒猫のコトリ x他1人 | 作成日時:2017年10月24日 21時