◎ 癒し系彼氏【桃】 (ページ46)

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Aが出てきて寄っていこうとすると、周りにはたくさんの女性たち。

『あ、のんちゃん、わたしお友達できたの！』

「そっか、よかったね？」

『んふふ、うん！』

Aと手を繋いで荷物を取り出しとすると、

「あのっ、あたしら、Aちゃんと連絡交換してもいいですか？」

『え、…わ、わたし？』

「ふふ、新しいパターンやな(笑) 」

俺に許可を求めてくる女性たち。

Aが仲良くなりたいと思った人なら、俺は反対しない。

だって、Aの顔が嬉しそうなんやもん。

『仲良くしてください、… 』

「やった！ Aよろしくね？」

『ふふ、もちろんっ！』

そこで女性たちとはお別れして、ビーチに向かった。

『うわっ、すっごい綺麗… 』

「真っ青やなあ… 」

『入ろ入ろっ、楽しみぃ！』

荷物を置いて、俺の手を引っ張って海に向かっていくA。

浮き輪はしないで、足のつくところで遊ぼうかなぁって。

「 Aメイク落とした？」

『うんっ、今すっぴん～』

「日焼けしちゃうなぁ、塗ろっか？」

『いいのっ！後で塗るからっ！』

そっかと納得して、水を掛け合う。

ジリジリ照りつける太陽の下で水を被るのが最高に気持ちいい。

髪が濡れてしっとりしてるAが、すごくかわいい。

『どうしたの、そんなに見ちゃって』

「んーん、かわいいなぁって」

『 …のんちゃんも、かっこいいよ？』

熱くなる顔を、海水につけて冷やす。

『もーー、なにしてんの(笑) 』

「 Aもしてみな？気持ちいいよ？」

『 ……！！ほんとだぁ！』

顔をびしょびしょにしながら笑うA。

口に海水が入ってちょっと塩辛そう…

後でお水飲んでもらうしかないかな。

「お腹すいた？」

『！すいた！』

「食べてないもんね、食べよか？」

『うんっ！！』

テントを張った場所まで戻って、クーラーボックスを開ける。

中には、コンビニの食べ物と俺が作ったサンドウィッチ。

もちろん、Aが手に取るのは、

『これにする～！』

俺が作ったサンドウィッチ♪

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