◎ 癒し系彼氏【桃】 (ページ4)

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【お休みの日】ページ4

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今日は土曜日。

カフェも、会社も、休みの日。

だから今日は、デートに行く。

「 A、朝やで？」

俺が彼女より早く起きるのは、もう当たり前。

俺に起こしてもらうのが、しっくりくるんやって。

「起きて、朝やで？」

『んん… 』

「起きた？」

『おきてなぁい』

今日のデートは予定変更。

お昼から出かけることにして、午前中はゴロゴロしよう。

『んっ、望？』

「デートは午後からにしよっか？」

『ふふっ。優しいなぁ、望は』

そりゃそうだよ？

大好きな彼女のためだったら、なんだってできる。

「俺も眠いからいい？」

『ん、おいで？』

「なぁんか、嬉しいなぁそういうの」

『新鮮？』

「そう (笑) 」

向こうをむいているAを、後ろから布団ごと抱きしめる。

『望あったかぁい』

「また寝ちゃうの？」

『あったかいもん～』

まったりとしか空間に、俺もウトウト。

「すーっ、すーっ… 」

Aを抱きしめたまま、眠りについてしまった俺。

『ハグするなら正面からがいいよ、望』

そう言って、起きた時には、

「ん、あれ、A？」

『ふふ、うん？』

「ん、かわいい」

俺の胸に顔を埋めて、ウトウトしてるAがいた。

「もう起きる？」

『うんっ、ご飯食べに行こう？』

「ふふ、そうだね」

俺が起き上がって、Aの両手を引っ張る。

今日も、いつものルーティーン。

『んん、いい匂い』

「 Aも同じ匂いだよ？」

『んふふ、そっか』

サラサラの髪の毛を梳かしてあげると、同じシャンプーの匂いがする。

なんか嬉しくて、そのままぎゅっとした。

「じゃあほら、着替えよう？」

『はぁい』

俺はスキニーパンツに少し大きめのジャンパー。

Aは、スキニーパンツにニット。

「今日もかわいいよ、A 」

『ふふ。望もね、かっこいいよ』

鍵を閉めて、腕を組む。

片方の青いピアスが、Aの耳にも光ってる。

ゆっくりなお休みの日も、たまにはいいかな。

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