◎ 癒し系彼氏【桃】 (ページ22)

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【おうちデート】ページ22

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今日は日曜日。

Aの体調もしっかり回復して、今日はデート。

…の、はずやけど。

「雨かい… 」

俺たち2人は、雨を好まん。

「雨やしなあ…仕事ないしなあ… 」

それで、デートがなくなるのを回避するとしたら…

『のぞむ、…おうちデート、しよ？』

「んふふ、俺も思った」

おはようのハグとキスをして、今日の予定を変更する。

「今日はダラダラしよっかあ～」

『久しぶりだなあ、望とおうちデート』

「んふふ、大学生以来だね？」

昔にも、こういうことがあった。

それ以来、天気には恵まれる方で、おうちデートをすることは少なかった。

「じゃあ、部屋着を着替えて、顔洗おっか？」

決めた。

今日は、なんでもAと一緒に行動するって決めた。

それをAに伝えると、

『えへへ、照れちゃうなあ』

両手で頬を挟んで、左右にコクコクと振った。

かわいいなあ…もう。

「ソファでゴロゴロしよーっと」

『じゃあわたしはその上にっ』

ソファに座った俺のももの上に、Aが頭を乗っけて。

長い睫毛が、ふさふさと揺れる

筋の通った高い鼻と、薄い小さな唇。くっきりとした二重は、目の大きさを主張してる。

「整った顔やね～」

『へへ、望も人のこと言えないよ？』

「目が綺麗で大きくて、鼻が高くて、唇が薄くて小さくて、ちょっとぷっくりしてる頬と小さい顔！」と言って、俺を褒めてくれた。

「俺が思ってたのと一緒やなあ～」

『一緒の顔なのかな？』

手鏡をもって、見比べてるA。

「同じなわけないやろ？(笑) 」

『ふふ、そだね(笑) 』

テレビを見ようと、俺のももの上で回転して向こうを向いたAの上になった右耳に、そっとキスをした。

『おうちデートは、たっくさんキスできるね…？』

単純な俺は、

デートの日の雨も、好きになりつつあった。

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