◎ 癒し系彼氏【桃】 (ページ21)

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「 …どう、かな？」

パクパクと食べ続ける2人に、問いかけてみる。

でも、返事が返ってこない。

今日の不味かったかな…なんか入れすぎたのかな…？

『ちょ、2人とも…？(笑) 』

Aの声を聞こえないかのように、食べ続ける。

不味いなら不味いって言って欲しいけど…

「ごちそうさま、望。」

「 …え、はやくない、ですか？」

まだ、食べ始めて7、8分。

重岡さんは、もう食べ終わってた。

「うますぎてバクバク食うてもうたわ！！」

「え、おいしい…？」

「おん。え、これ不味い食いもんなん！？」

『いや、ちがう(笑) 』

反応がなくて不安だったことを伝えると、

「あぁ！ごめんごめん、夢中で聞こえへんかったわ(笑) 」

重岡さんの隣に座る崇裕くんも、「美味しかった」ってニコニコ。

よかったあ…安心した。

『天才でしょ、うちの望』

「うちの望なあ…俺ん家にも一人欲しいわ」

「あいにく一体しか生産してなくてですね… 」

突然始まった、関西の即興コント。

Aはもう慣れてるのか、笑ってる。

『へへっ、…2人面白いね？』

目尻を指で拭いながら、ケラケラ笑う。

『ちゃんとお礼できたかな…？』

「十分やで、A。会社でも言うてもらったし。なあ？」

「そやで、俺らにそんな気ぃ遣うことないねん」

「俺には使え、重岡」

「はいすんませんっ！！」

こちらでも、コントが繰り広げられる。

『よかったあ…わたしも安心した』

「ふふ、よかったね、A 」

ポンポンと、頭を撫でた。

サラサラな髪の毛からは、ほのかに俺と同じ匂いが香った。

『ふふ、幸せそうな顔してるね？』

「うん、幸せだよ？」

Aのために、こういう事ができて。

「ほんまもう…望は天才やなあ！？」

『ねえ誰ー？重岡くんにお酒飲ませたのー(笑) 』

「お、俺ちゃうよ！？」

「崇裕くんあやし～」

Aの体調が元気すぎるほどに戻って、

その事に、何よりも安心した。

ｰ桃佳さんリクエストｰ

ありがとうございました(*´`)

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