◎ 癒し系彼氏【桃】 (ページ20)

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【お礼】ページ20

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『おはよう、望！』

「お、元気になったね？」

『うん！もうピンピン！』

「ふふ、そりゃよかった(笑) 」

抱きついてくるAを抱きしめ返してから、頭をポンポンとする。

『重岡くんにちゃんとお礼しないと』

それなら…

「それなら、今日の夜、一緒に食べよっか？」

『え！？望が重岡くんのも作ってくれるの！？』

「もちろん。ご馳走するよ？」

『へへ、やったあ！またさらに自慢できる！』

なんだかすごい喜んでくれるA。

そんなに喜んでくれるなら頑張りがいがあるなあと思う。

朝から元気だったAは、夜も元気に帰ってきた。

『ただいま、望！』

「ふふ、今日はずっと元気だったん？」

『うん！もうね、すっごい楽しいの！』

おかえりにキスをしてから、外で待ってる重岡さんを呼び込んだ。

「悪いな望、わざわざご飯なんて」

『んふふ、美味してから楽しみにしてね？

…あ、ちょっとまってて？』

また外に戻って、もう一人、連れてきた。

「あれ、崇裕くん」

『崇裕にもお礼しなきゃーって思って』

「 …のんすけ、ごめんな」

「なんでよ(笑) ええよええよ、いらっしゃい～」

Aにリビングへの案内を頼んで、俺は料理をお盆に乗せる作業を始めた。

「あ、望、手伝うで？」

「ん？あ、重岡さん。大丈夫、お客さんはゆっくりしとってください」

荷物を置いて、スーツを脱いでカッターシャツ姿になった重岡さんが、カフェの方へ顔を出した。

でも、悪いし、Aがお礼したい言うたから、ここはお気持ちだけもらっておく。

「ふふ、美味そやなあ？」

『わたしが認めた腕だからね！』

「それは嬉しい、ありがとう、A 」

自慢気に俺のとなりに立つA。

ドヤ顔たっぷりで、ちょっとわらける。

「あ、のすけ～」

『のすけって(笑) 』

「ごめんごめん(笑) 机拭いといたで～」

台布巾片手に、ニコニコ言ってくれる崇裕くん。

のすけって…どんな噛み方なの？(笑)

『ほらぁ、美味しそうでしょ？』

Aのためにも、盛大にお礼しなきゃね。

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