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「…せんぱい、まつ毛長いですね」
「！？」
「あー、ごめんなさい。
ちょっと意地悪しちゃいました」
「なっ、？！」
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小瀧くんの顔を見上げると、
ペロッと小さく舌を出す。
悔しくなって、肩に軽いパンチを喰らわせてやる。
「いてっ」
「なに！もう、」
「だって！！せんぱい、
俺のことその辺の犬やと思ってそうやん！
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ちょっとでも意識してほしかったんやもん…」
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しゅん…と縮こまる小瀧くんは、
言ってるそばから子犬みたいだ。
怒るに怒れなくて、困る。
「もう…」
「それに、
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そんなに可愛い反応されるとは
思わんくて…」
そう言ってそっぽを向いた小瀧くんの頬は、
いつもより少し赤いような気がした。
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「…私家ここ。
よかったの？わざわざ家まで送ってもらって」
「もちろんです！俺も家こっち方面ですから！」
あれから何気ない話をしてるうちに、
いつのまにか家に到着。
いつもの帰り道が何だかすごく短く感じた。
「…じゃあ、また明日ね」
「また…あの、
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せんぱいさえ良ければ、
また明日からも一緒に帰りませんか…？」
あんなに顔を近づけるのは、平気な顔でするくせに、
緊張したような顔で聞いてくる小瀧くん。
「ふふ、」
「あっ！何で笑うんですか！」
「あはは、ごめんごめん。
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うん。また明日も一緒に帰ろうね」
「！！」
ぃやったー！！と、
しっぽがあったら振ってるだろうなってぐらい
喜んでくれる。
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「それじゃあ、せんぱい。
また、あした」
「うん、また明日」
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「あ！！せんぱい！！」
「？」
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「今日も最強にかわいかったです！
だいすきです！」
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続く (更新停止中)
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作者名：華粉 | 作成日時：2020年5月19日 21時
