今日も好きです、せんぱい (ページ5)

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「お前のご主人様は優秀やのになぁ」

「当たり前やん！！Aせんぱいは宇宙1…」

「わあったから。
　サッサと教室戻れ。俺が怒られんねん」

ポリポリと面倒臭そうに頭を掻く濵ちゃん。

…を見つめるAせんぱい。

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好きな人の好きな人なんて、悲しいことにお見通し。

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だって俺はめちゃくちゃAせんぱいのこと見てるんやもん。

せんぱいが、誰を1番見てるかなんて、俺が1番知ってる。

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濵ちゃんを見るときのせんぱいの目は、

俺といるときとは全然違くて。
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「…濵ちゃんのバーカ！」

俺が明るい"小瀧くん"でいるための精一杯の捨てゼリフ。

シッシッ、とこっちを見もせずHRを進める濵ちゃん。

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好きな人が好きな男に無下に扱われてる俺。

俺ちゃんとダサいやん。ダサすぎる。

そんなのは分かってるけど、

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「Aせんぱい、」

俺の声に振り向いたその人が、やっぱり何よりも愛おしくて。

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「せんぱいのこと1番好きなのは、俺ですから！」

この気持ちにダサいもクソもないから。

とことん真っ直ぐぶつかっていくしかない。

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だって、ほんっっっとに大好きやもん！！

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