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「はいはい、どうも」
「あーーーー先輩またそうやって！！」
ぶすっと分かりやすく拗ねる小瀧くん。
こういうところも愛される理由なんだろうな。
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中学生から高校生って、すごく大人になったように感じる。
その更に"2個上の先輩"なんて、フィルターがたっぷりかかって、すごく素敵な人に見える。
小瀧くんは、そんなフィルターに恋してるだけなんだろうな。
じゃなきゃ、道を案内してくれただけの人をこんなに追っかけるなんて無理だ。
小瀧くんはモテるし、もっと良い人が現れる。
そのうち小瀧くんも、2個上なんてただ2年早く産まれただけの人だったんだって気づくだろう。
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…まあ、その時が来るまでは楽しく過ごそうかな、なんて。
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「はい、怒らないよ。かっこいい顔が台無し」
「かっ…？！…こいい…！！！」
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聞いた？シゲ聞いた？？
かっこいいやって！！！
とピョンピョン嬉しそうに跳ね回る。
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機嫌をとろうとしたら、うっかりはしゃぎスイッチを押してしまった…
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一旦落ち着かせて、言うこと聞かせよう…
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「ざまあみろ！
Aせんぱいは、シゲより俺の方がかっこ…」
「小瀧くん」
「はい！」
「おて」
「わん！」
「おかわり」
「わん！！」
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「ハウス」
「わん！！！」
「…の時間過ぎてんぞぉ、望」
「わ、…？ げっ！！
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�陲舛磴鵝�！」
「�霤沈萓検△福�」
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白衣を纏って気怠そうに現れた先生。
毎朝の光景なのに、ドキッとする。
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「…学校来てんのにHR遅刻するアホは、
お前ぐらいやろなぁ」
もみあげをグイッと掴まれた小瀧くんは、
イテテテ、ギブギブ！！！
と、本気で涙目。
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「�陲舛磴鵑笋辰特戮譴突茲討襪笋鵑�！！」
「俺は先生やから、ええの。
あと�霤沈萓検△福�」
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あ、タバコ吸ってきたのかな。
私には心地良い匂いが、先生からふわりと香る。
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ぼーっと先生を見ていると、
バチっと目があって、息が止まる。
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「…あー、A」
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「あっ、はいっ！」
「このアホ犬しつけなおしといて。
あと化学の課題、はー…」
「あ、教卓の上に集めて置いてます！」
「あぁ、ほんまや。ありがとうな」
さっきとは打って変わった優しい微笑みで、
ぽんぽんと頭を撫でられる。
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さっきよりも近くに感じる心地良い香り。
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キュっと縮む心臓。
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ああ、
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好き、だ
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作者名：華粉 | 作成日時：2020年5月19日 21時
