愛のかたまり（橘） ページ4
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※KinKi Kidsさんの｢愛のかたまり｣を基に作ってます。
｢おい。気をつけろ。｣
｢もー…電車に乗るだけだよ？｣
｢心配だからな。｣
心配性過ぎな 桔平は、私を電車に載せるのを嫌がる。
ずっと手を繋いでてくれる。
まるでか弱い女の子みたいで、
｢ふふ、｣
｢どうした？｣
｢なんでもないよ。｣
ちょっぴり嬉しい。
1人で街に繰り出しても、
どこかで あなたと同じ香水の匂いを感じると
思わずついて行きたくなっちゃうの。
中学生の頃からずっと桔平に染められてる。
当時からずっとマネージャーだった私とぼろぼろの部員達を助けてくれた、強くて、優しくて、兄貴で、頼りがいがあって、でも少しお茶目なところもあって、妹ちゃんのことも大事に思ってて、
そんな桔平が大好きで、桔平に染められてて、
私の言葉や仕草は 桔平のためだけにあるように感じて。
｢はあ…寒いね｣
｢鼻真っ赤だぞ。｣
｢桔平もだよ？｣
｢俺はトナカイだからいいんだ。｣
｢なにそれ、意味わかんない、｣
桔平の冗談に笑ってると 大好きな匂いに包まれる。
｢こうすれば暖かいだろ？｣
｢でも、桔平も寒い…いひゃい。｣
｢いいんだよ。黙って着とかないともっとむにむにするぞ？｣
｢いひゃいからやへてくだしゃい…｣
本当に昔から変わってないように思える。
でも、あの時と比べると
確実に大人になっていってる。
骨格、手、声、優しさの形、愛しさの形。
どれも少しずつ変わっていってる。
でもそんな桔平の姿も、
全部が愛おしい。
もっと、色んな桔平を見ていたい。
桔平の色んな表情、仕草、言葉。幾度となく見させてほしい。
そんな、願いを込めて。
｢俺と結婚してくれないか？｣
貴方からの告白。
鼻の奥がツンとする
真面目な貴方からの真面目な告白。
｢…はいっ、｣
｢はは、泣くなよ。｣
そう言って涙を拭ってくれて、
また大好きな匂いに包まれる。
中学生の時から変わらない匂い。
この匂いに包まれると、私
貴方に出会えてよかった、貴方を好きになってよかった、貴方で良かったと、
私の心が叫ぶの。
桔平が傍に居るだけで、日々が愛のかたまり。
最初で最後の私の最愛の人。
続く
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作者名：ほ | 作成日時：2018年12月16日 1時
