Ti Amo. （白石） ページ3
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※大人な話。
※EXILEさんの｢TiAmo｣を基に作ってます。
いつからだろう。
貴方の匂いを欲するようになったのは
いつからだろう。
日曜日が嫌いになったのは
いつからだろう。
こんなにも貴方が愛おしくて儚いと感じるようになったのは。
｢今日は何時までいける？｣
｢何時まででも。｣
｢ふは、自分いつもそれやん。ほな…｣
そうして、時計を外して微笑んでくれる。
｢ごめんな、昨日は来れへんくて。｣
｢しゃあないやん。仕事と、家族デーやん。｣
｢まあな、日曜日はどうしてもな。｣
貴方ともっと早く出会えたら こんな思いしなくて良かったのかな。
私たちには家族という壁がある。
それは絶対乗り越えられない壁。
だって、壊させてくれないでしょ？
貴方は。
優しくて狡い。
｢ほな、またな。｣
そう言われると心がときめく。
また会える。そう思えるから。
まだ私を求めてくれる。
｢またね、おやすみ。｣
貴方が求めてくれるから、
私の存在価値がある。
けど貴方はそうじゃないでしょ？
私と同じ気持ちになってほしいってどれ程願ったか。
流星群に毎回お願いしてるのに。
全然私の方に振り向いてくれない。
愛し愛されたいだけなのに
それが許されない 愛だから。
それを口に出しちゃいけないから。
貴方に伝えてはいけないから。
1人で囁くの。
｢TiAmo…。｣
何処かで聴いた曲が自分とリンクする。
｢…っ、くら、くら…｣
もっと早く会えてたら、もっと長く会えてたら
私たち、歩幅を揃えて歩けて、心を重ね合えてたのかな？
いっそ、この関係を終わらせてしまおうか。
そうしたら私はどうなる？
分からない。くらの居ない世界がみえない。
こんなに くら で頭がいっぱいなのに。
｢っ、くらぁ…｣
こうやって泣くしかない。
涙と共にこの気持ちも無くなってしまえばいいのに。流れてしまえばいいのに。
でも、涙が溢れるとともに気持ちが溢れ出す。
罪悪感、幸福感、絶望感。全てが溢れ出す。
くらに依存している自分が好きで嫌い。
私はどうする？…わたしは
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｢…は？｣
｢私決めてん、｣
数日後。くらといつも通り会う。
｢え、どなしてん、いきなり｣
終止符は、私に打たせて。
｢さよなら、くら。｣
最後は振り返らずに こう囁くの。
｢…TiAmo。｣
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作者名：ほ | 作成日時：2018年12月16日 1時
