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伊沢さんが言うには
福良さんが問題提供していた番組に
私の問題も提供されていたらしく
その たった１問に惹かれ 私を誘ったらしい。
その後も私の作った問題を漁りまくり
ほぼ知ってます と自慢げに言われた。
『 あの … 私 クイズをするのが嫌いなんです 』
伊沢「 ほう … それは 何故？ 」
『 クイズに一度呑み込まれてしまったから 』
伊沢 「 … ？ 」
私の言葉に伊沢さんは首を傾げ
福良さんは面白そうに聞いていた。
『 私 高校生活をクイズに捧げたんです
クイズだけの毎日で
気がついたらクイズしか居なくて、
1人だけ取り残されていて
クイズになんて出会わなければよかった
そう思ったこともありました。
あの 早押しボタン
今でもクイズを聞けば確定ポイントで手が動いたり
気がつけば 私がクイズに呑み込まれたんです。
それに私は恐怖を感じていました。
自分らしさがクイズによって
徐々に失っていってしまうのではないかと。』
伊沢さん 福良さんは私の貧弱な語彙を
真剣にきいてくれていた
『 初めてでした。
クイズがまたしたいと思えたのは。
QuizKnockの動画を拝見しました。
あんなのにも心躍るようなクイズ
学生時代初めてクイズに触れた時の感覚と
本当に瓜二つだったんです。
今までクイズを淡々と作ってきましたが、
ああいう衝撃を与えられるようなクイズ
そういうものを作りたいと思ったんです。
クイズの楽しさを沢山の人に知ってもらいたい
私をこんなにも虜にしたクイズを
沢山の人に発信したいなと感じて、
それならばQuizKnockが
今の自分にピッタリなのではないかと
自分でも思ってしまいました。』
何故か心の内を話しているだけなのに
重大なことを告白しているような
そんな気持ちになった。
『 私でよければ 是非
皆さんの QuizKnockの
お力になれたらなと思います。』
伊沢さんは笑顔で私に手を差し出してくれた。
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QuizKnock ライターになる事となりました。
誠おぉ! おめでとう!
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伊沢さんも福良さんも
私のことを受け入れてくださった。
後日 オフィスのほうにお邪魔することに
高校以来のこの感覚に
ワクワクを感じる一方少し怯える気持ちもある。
それでも これから先の楽しみが膨らみすぎて
マイナスな気持ちは見えなくなっていた。
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作者名：ますめ | 作成日時：2020年3月1日 22時
