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マ「 はい どうぞ 」



『 ありがとうございます 』





優しい匂いが心を落ち着かせてくれる


このカフェモカが大好きで


上京してきて 心細い時に


このカフェに入った当時を思い出す。


マスターがオススメしてくれたカフェモカ


今ではかなりの頻度で飲んでいて


ほっとした気持ちになる反面


初心に帰れるような そんな感じがする





マ「 Aちゃんって いつも何してるの?


難しいものばっかり書かれてて…


大学のレポート? 」


『 んー レポートと言いますか、


私の趣味みたいなのです 』


マ「 趣味 ?? 面白そうだね 」




そう言いながら 私の隣に座るマスター


興味津々に パソコンを覗いてくる


普通ならあれだけど


今は私しかお客さんが居ないから いいとしましょう




『 クイズを作ってるんです 』


マ「 クイズ?? なんか 凄い 」


『 こうゆう 図形を用いた ひらめき型だったり、


数式だけのものだったり


あとは知識を問う問題だったり … 』


マ「 難しそう … でも 楽しそうだね 」




初めて自分のクイズを見て楽しそうと言って貰えた


自分のこの趣味をする


意義が見つかったような気もした


マスターにとっては


さり気ない言葉だったかもしれないけど。






__________






ここへ来て2時間くらい経ったであろうか


そろそろ出ようと思って支度を始めていた





マ「 いらっしゃい あぁ いつもの 」



そう口にしたマスター


多分 私と同じ常連さんなんだろう


その人もカウンターに座った


私はレジに向かう




マ「 あ、そうそう この子ね クイズ作ってるの


凄いでしょ?? 」




『 えっ ちょっと マスター 笑 』




急にそこにいた常連さんにそう声をかけた


" なんだか急に自慢したくなって " というマスター


そんなマスターになんだか嬉しさを感じた


クイズ作っててよかったなぁなんて





__________





夕暮れ時の空は とても綺麗に染っていて


何か寂しさを感じるものの


淡い思いも感じてしまうような


こんな時はバスを使わずに歩いて帰る


近道に公園を突っきれば


子供たちがちょうど帰ってるところで


可愛いなぁと思ってしまった。


公園の木々も 赤 黄に染まり始め


肌寒く感じる風に 秋の訪れを確かめる


今日は一段と夕焼けが綺麗に見えた。






あ、 明日は晴れかな






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作者名:ますめ | 作成日時:2020年3月1日 22時

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