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彼女に対して抱いてる気持ち
これは俗に言う アレ だ。
ただ 言葉に出せない関係で、
出したら多分 終わる。
「 なーに オシャレしてんの 」
『 デートなの 今日 』
そう言いながら 化粧台に向かう彼女
また あの男か 懲りないなぁ
今直ぐに 奪ってやりたい
なんて 柄でも無いことを思い浮かべる
「 別に 着飾らなくても そのままでいいのに 」
そのままでいいんだ
ありのままの彼女で
白く透き通った 宝石みたいな貴方で
『 ほら 拓司も 』
『 ダラダラしないで 着替えてよ 』
あぁ 今日もまた ここを出ていくのか
また 独りの家に帰り
彼女を記憶の感覚で浸る
「 俺 もうちょっと ここに居たい 」
せめてもの 気持ちで
この天使を引き止められないだろうか
「 なぁ … 行くなよ 」
「 お願いだから 」
「 俺は Aの 隣に立ちたいって思ってる 」
固まって動かない天使を抱き締めれば
肩を震わせて涙ぐんだ
何故なのか分からないけど
この瞬間も 可愛いと 思ってしまう
『 … 遅い ばか 』
暫く 2人だけの世界で居させて
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
♬ 真赤
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作者名：ますめ | 作成日時：2020年2月21日 23時
