噂の女の子【QuizKnock】＊短編集＊

＊ ページ10

.






分からないけど




涙が溢れていて





止められなくて






『 わたし … っ 』






情けないな と 弱っちいな と



泣いている姿を見せたくなくて俯いた








次の瞬間




河村さんの 優しい香りに包まれた気がして



人肌暖かくなり 気分が 軽くなって







『 … っぇ 、』








抱きしめられていること気がつくには



少し時間が必要だったみたい







河村「 大丈夫 … 大丈夫 です






Aさんは 頑張り屋で







人一倍 努力をしていることを知っています。







クイズや記事を書く素質もあることを。






少なくとも私は …






いえ、 QuizKnock(ここ)の人達は






Aさんのこと 必要としているので







だから … たまには … 」







背中を心地よいリズムで撫でられる



弱りきった私に こんな言葉は十分だった



いや 十分すぎるものだった





河村「 たまには 頼ってください …



先輩 ですからね 」






『 ありがとう ございます … 』








優しさに触れて 心が軽くなった気がした



今までよりも断然的に







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


＊ kawamura side ＊







女の人に泣かれることは 正直苦手



何をしていいのかわからなくなるから



そして何でもこっちが悪い雰囲気になる







そう思ってたのに



Aさんの泣いている姿を見たら



無意識に腕を引いていて





守りたい って思ったんです



不思議なもんですね





人間の気持ちほど



掴めないものはないと思いました







.







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





＊ 作者的に河村様1番難関でした ＊

Wtnb→←Kwmr

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す