噂の女の子【QuizKnock】＊短編集＊

Sgi ページ17

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『 須貝さん 』




須貝「 んー？ 」




『 恋愛 って 楽しいのでしょうか 』





須貝「 ？？ 」





隣のデスクで作業していることをいい事に



サラッと聞いてみた この質問



何気ないのかもしれないけど



とても勇気が必要だったのだ



好きな人になんて以ての外





須貝「 んー



その人のことを思うと




嬉しいことは倍になるし



悲しいことは半分になるから




総合的には 楽しいのかなー？ 」





雑談程度に聞いてみたのに



案外まともに返ってきた




『 須貝さん は 恋してるんですか 』




須貝「 うん してるよ 」





その相手が 私だったらどんなに嬉しいことか




実際 背の低い私は 背の高い彼に釣り合うわけなく



笑顔の明るい彼に 控えめな私が釣り合うわけなく






あぁ 名前もない 架空の誰かに嫉妬するだけ





須貝「 でもさ その子



俺のことなんとも思ってないみたいでさ



どうしたらいいと思う？




振り向いて貰えないと 辛いばっかりだからね 」





どんどんと辛くなっていく



こんな話を始めるんじゃなかったと後悔した




『 攻める とかですかね？



例えば 思わせぶりな態度をとってみるとか



距離を近くする とか？ じゃないですかー 』





須貝「 そっかぁ …



積極的にアピールしなきゃなのね！




よっしゃ 俺がんばろーっと 」






はぁ



正直やめてほしい




明るくて カッコイイ須貝さんに



思わせぶりな態度を取られたら




誰でも堕ちちゃうに決まっている







***








その後








須貝「 Aちゃん





疲れてる？大丈夫？？」






このごろやけにジェントルマンな須貝さん




もちろん前も紳士的だったけど さらに増したような





須貝「 ここはねー こうで… 」




そして 話す時 距離近づいちゃってる



心臓がもたないし エラー起こしそう




『 あ あの… 距離近くありませんか？ 』





須貝「 戦略だよー せんりゃく！ 」





『 は 、 はぁ …』








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この時から須貝さんの



猛アタックは始まってたみたいだ








***









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