暗号？ ページ7
その後、コネシマさんに連れられて適当な居酒屋へ入った。
「先輩、俺腹いっぱいなんすけど･･･」
「ええねん、おつまみでも食べや。俺が払うから」
「なんかホンマに申し訳ないっすよ･･･」
「こういうのは先輩が払うもんやろ？あ、それと今日の給料30万な。俺と半々やけど」
「えっ、15万すか！？」
「せやで。高いやろw」
「そんなん受け取れないっすよ･･･なんもせず足引っ張っただけですし･･･」
「人を裁くっていうもんは安易に出来んのや。そして俺らにも責任がある。そういうもんやで」
「で、でも･･･本当に･･･」
「ただ一つ約束な。これからショッピ君は善意ある行動をしなければいけへん。少しでも心に濁りが出たり、自分の利益だけを考えて人を傷つけたり、上下関係をつけたらこの仕事はやめてもらうで。ええな？」
「･･･はい」
「大丈夫や。ショッピ君はなんとなくやけど、根がちゃんとしてそうやし。普通に過しとればええで」
「分かりました」
「あとこれ渡しとこか」
貰った紙を見ると、英語で色々書いてあった。
『〜Seven Social Sins〜
1.Politics without Principles
2.Wealth without Work
3.Pleasure without Conscience
4.Knowledge without Character
5.Commerce wihtout Morality
6.Science without Humanity
7.Worship without Sacrifice』
「いや、あの、解読不可能です流石に」
「お前が一人前になった頃に答え教えるで。それまで眺めるだけにしとき」
「そう言われると調べたくなります」
「ダメや！面白くなくなるやろ！」
６番だけはなんとなく読めそうだ。サイエンス、ウィズアウト、ヒューマニティー。化学と人間が何らかの関係があるのか。しかしそれだけではいまいち読めない。
「ま、今日は疲れたやろ。このまま帰って休んだ方がええで。心落ち着かせてな」
「はい」
「恐らく明日はもっと酷いもんを見ると思うで。頑張って耐えるんや。ええな？」
「･･･はい、頑張ります」
「さ、帰ろか」
コネシマさんとは店で別れ、俺は言われた通り家に帰った。もう俺には辞める選択肢はないっぽいぞ。心が壊れたらもう死ぬ時かもしれない。できるだけ自分を正気に保てるように強い心を持たないと。
怖さと戦いながら、俺は布団の中で明日を待った。
続く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コロッケさん | 作成日時：2020年3月31日 11時
