検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:154,587 hit

27 ページ27

「俺は小エビちゃんの事ぎゅってしたいの!」

「俺はされたくないので無理です」

エペルに声をかけてエース達の席に向かう。追いかけて来るんだろうけど流石に相席なんて事はしないだろう。だって、始まってまだ5分ぐらいしか経ってないから昼食を摂り終わる時間には早すぎる。

「ただいま」

「さっきのってフロイド先輩じゃん!お前何したの?!」

「え、なにが」

フロイド先輩と呼ばれたさっきの人がいた方を見るときょろきょろと周りを見てる。多分俺を探してるんだと思うけど距離あるから大丈夫だろ。エースから話を聞くと俺が初めて見た時と印象は同じのようで。キレたら怖いし喧嘩強いから余計な事すんなって言われた。多分、殆どの理由は部活の先輩だから変に浮きたくないんだろう。だったら、お前が止めろよって言いたかったけどエースは俺と一緒で面倒事は嫌いだからやめた。

「あはっ。小エビちゃんみーつけた」

「俺は小エビじゃないです。人の名前すら言えない人に馴れ馴れしくされたくないです」

透明な小さいシールドを張って俺に近付かせないようにして席を立つ。あーいうタイプの人種は大っ嫌い。あいつを思い出すから。嫌な記憶を思い出した。腹ん中で何考えてんのかわかんない奴にわざわざ関わりに行く馬鹿がどこに行るんだ。また変な事で薬が切れたらまたエイナさん達に迷惑をかける。それだけは極力避けたい。自分を守るのは自分しかいないんだ。

「こんにちは。Aさん」

「こ、こんにちは…」

見た事ない人が俺に用があるみたいで俺の教室まで来た。俺、この人知らないんだけどなぁ。何を考えてるのか分かんない顔してへらへらと薄っぺらい笑みを浮かべて話す。俺が蹴った人との話があるようでモストロ・ラウンジに来いと言われた。1人で行く気は毛頭ない。頼み込んでジャックとエペルに着いてきてもらう。エースは面倒事だから無理。デュースは追試。

「いらっしゃいませ」

「あの。アズール先輩に呼ばれたんですけど」

「かしこま…」

「お待ちしておりました。Aさん」

すらっと長い腕が伸びて綺麗な指が俺の目の前に差し出される。ウエイトレスと俺の間に割り込んで綺麗な顔して笑う青髪の人。

「アズールはこちらにいます」

「す、凄いね」

「めっちゃ綺麗」

「おい、お前らこっちだぞ」

少し薄暗いけど壁や天井。細かいところまで装飾されていて見てられる。ジャックに言われて着いていく。少しはしゃぎすぎたな。何やってんだ。

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (137 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
338人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピピ - やばいぐらい主人公が好みです! (2020年6月4日 16時) (レス) id: de2e77a72a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - おっふ(^^) (2020年6月3日 0時) (レス) id: 472a16cc4c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:田中 | 作成日時:2020年5月30日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。