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「あー！死んだ！？」
『お前それ私のデータだからな？余計なことしたらぶち殺す』
「ヘルプ」
『くそ雑魚が。ゲーム機貸せ』
ジェイド先輩から貰ったバイ〇的なホラゲ。グラフィックが綺麗で設定とかめっちゃ面白いから日本で売っても余裕で売れると思う。私がこの手のゲームをすると興味を持って侑李もするんだけど難易度MAXだから簡単に出来ない。
「まじで！？さっきそんな簡単に死ななかった！」
『ハンドガンにしたからだよ』
ゲームしてる時はその事だけしか考えないでいいから幸せ。侑李の反応を見ながらゲームを進める。ドキドキと緊張と恐怖で心臓が鳴る。その時ノックが部屋に鳴り響いて2人して叫んだ。流石にビビった。
「だ、大丈夫ですか！？」
『アズール先輩でしたか…』
「ゾンビかと思った」
いやなんでやねんって関西人でもないのにツッコミそうになった。アズール先輩は2人して叫んだから心配してくれて説明すると紛らわしいですよ…って言った。ごめんなさいね。ビビったもんで。
アズール先輩に私だけ呼び出された。え、なんかやらかしたっけ？仕事は自分で言うのもなんだけど上手く出来たと思うし呼び出された理由が分からない。この人ヤクザのボス的存在だから指持ってかれるんじゃね…？
「座って頂いて大丈夫ですよ」
『ア、ハイ』
急に喋りかけられたから中国人ばりの片言日本語になって自分でも困惑してる。アズール先輩は笑って緊張しないで大丈夫ですよ？って言うけど無理。さっきより心臓が鳴いて痛い。
「それでお話というのはですね」
『はい…』
「ジェイドとフロイドと何かありましたか？」
そう言われた。疑問詞だけどどこか確定的な声色でバレてるって思った。この人に隠し事は出来ないとも思った。前に「2人は僕の大切な友人なんです」って言ってた。友達だから。友人だから。守りたいんだってわかる。ここは素直に吐いてしまった方が互いに楽だ。
『はい…。ありました』
「やっぱり」
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作者名：田中 | 作成日時：2020年5月24日 1時
