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小エビちゃんを初めて見た時。ただ食堂ですれ違っただけだけどポムフィオーレ寮ばりに綺麗な顔をした人が2人居てただきれーな男だな、ぐらいにしか思ってなくて。でも、クラスメイトから花崎Aって男なのに男好きらしいぜなんて根拠もなにも無い噂を聞いてそっから、ちょっと気になったぐらいだったけど俺が見てる限りそんな感じじゃねぇし誰がその噂流してんのって聞いたら監督生だと言われた。
なんか可哀想な奴、みたいな事考えてたら花崎Aが人気の無い校舎裏に居たから何してんだろって思って見てたら校舎と校舎の隙間に入ったと思ったら監督生の手引っ張って走り出してった。何事かと思ってそこに行くと男子生徒2人が倒れていたから大体の予想は着いた。面白そうだったから2人に着いていくとメインストリートで2人で話してる。全部聞こえる距離じゃねぇから所々聞き取れなかったところもあったけど監督生が流した噂に関しては知ってて監督生が襲われかけてた所をあの子が助けたって感じで自分の悪い噂を流されたのによく助けたな。俺だったら絶対見て見ぬふりする。
『別に気にしてねぇけどそんなことばっかしてたら誰にも相手されなくなるよ』
その日からあの子の印象が変わった。ただきれーな奴じゃなくてきれーで大人みたいな奴。その日の晩にジェイドと小エビちゃんについて話した。背がちっこくてビビりだから小エビちゃん。男かと思ってたけど女の子らしくて超面白そうだったからジェイドと明日は一日小エビちゃんの事見る約束をした。
『まじ面倒臭いから…。一々聞き回ってんじゃねぇよ。お前ストーカーかよきっしょくわりぃ』
食堂で小エビちゃんを待ってると人混みが出来て居て面白そうだから近寄ると小エビちゃんの声が聞こえてジェイドに引っ張られる。自分より何倍もでけぇ男に怖がる事なくただただ冷たい、ハイライトが入っていない瞳で見てた。なんか、すっげぇ魅入った。あの瞳に何がどう映ってるとかすげぇ気になるし俺を写してくれれば本気で嬉しい。小エビちゃんには嘘つかれたけど面白い嘘ついてきたから別にいいかな、真顔で塗装バイトって何言ってんだろって本気で思ったけど面白かった。ジェイドと小エビちゃんを連れて来る作戦考えてたけどアズールにグラウンドにいるって言われてその計画は白紙に戻す。
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作者名：田中 | 作成日時：2020年5月24日 1時
